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R6では色々政治的な(?)理由でR5の国際化機能が削られてしまい、 代りに貧弱な地域化機能が入ったわけですが、 現在のこうした涙ぐましい努力を見るにつけ、 車輪の再発明を強いられる事への口惜しさを感じます。
X11R5については当時早稲田大学の片岡氏による更なるm17n拡張も行われました。 実際、当時の早稲田大学ではdefaultの端末をktermでなくextermにしているユーザは多かったですし、 多言語混在のテキストを編
XIMはX11R6で登場しました。X11R5には有りません。 このあたりに簡単な解説がありますね。
また、X11R5を使った環境では一口にwchar_tと言っても、一意に定まりません。 X11R5ではXsiなどの国際化により、X自身がlocale機能も持っていました。 このため、XとOSとでwchar_tの定義が違う場合があり、 知らないと混乱させられることになったものでした。
Xのインストールにしても、 XLOCALEを有効にするかどうか、Xsiを使うかXimpを使うか、等々、 国際化に関しては環境構築時に選択しなくてはならない要素が多々ありました。 そして、一度選択したら以降統一的に管理しないと、 訳の分からないことになったりしたものです (gccをインストールする度にheader fileを手作業で修正しなくちゃいけなかったり。)
OS自身の地域化の選択もあって混乱を増していましたね。SunOS4.x.xのJLEとか。
X11R5にはCOMPOUND_TEXT, wr_WR.ctなど、 ある意味でlocaleの「地域化」というシステムを破壊し、 より意欲的なm17nを目指していた部分がありました。
しかしX11R6では、当時のproprietary UNIXベンダの主張が通りました。 彼らは個別に地域化したOSを売る使命があるのですから、 m17nとは相容れなかったのかもしれません。 結局、X自身の国際化実装はXsi・Ximp含めて削除され、 入力方式については、いくつか問題が指摘されていたにも関わらず、 XIMに半ば強引に統一されてしまったのでした。
裏の意図がどこにあったかはともかくとして、 X11R6とX11R5の国際化がまったく別物であることは確かです。 相互にソースを交換してみようと思われる方は、 その辺り理解して注意した方が良いでしょう。
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
車輪の再発明? (スコア:2, 興味深い)
R6では色々政治的な(?)理由でR5の国際化機能が削られてしまい、 代りに貧弱な地域化機能が入ったわけですが、 現在のこうした涙ぐましい努力を見るにつけ、 車輪の再発明を強いられる事への口惜しさを感じます。
X11R5については当時早稲田大学の片岡氏による更なるm17n拡張も行われました。 実際、当時の早稲田大学ではdefaultの端末をktermでなくextermにしているユーザは多かったですし、 多言語混在のテキストを編
Re:車輪の再発明? (スコア:0)
exterm を Linux(XFree86 4.0.x) でコンパイルしようとしたことありますが、
IM関係が wnn に依存していてコンパイル出来ませんでした。
XIM関係が整備されてなかった時代でしょうか?
内部は wchar_t で処理されていましたね。
X11R5とX11R6のXIMとwchar_t (スコア:0)
XIMはX11R6で登場しました。X11R5には有りません。 このあたりに簡単な解説がありますね。
また、X11R5を使った環境では一口にwchar_tと言っても、一意に定まりません。 X11R5ではXsiなどの国際化により、X自身がlocale機能も持っていました。 このため、XとOSとでwchar_tの定義が違う場合があり、 知らないと混乱させられることになったものでした。
Xのインストールにしても、 XLOCALEを有効にするかどうか、Xsiを使うかXimpを使うか、等々、 国際化に関しては環境構築時に選択しなくてはならない要素が多々ありました。 そして、一度選択したら以降統一的に管理しないと、 訳の分からないことになったりしたものです (gccをインストールする度にheader fileを手作業で修正しなくちゃいけなかったり。)
OS自身の地域化の選択もあって混乱を増していましたね。SunOS4.x.xのJLEとか。
X11R5にはCOMPOUND_TEXT, wr_WR.ctなど、 ある意味でlocaleの「地域化」というシステムを破壊し、 より意欲的なm17nを目指していた部分がありました。
しかしX11R6では、当時のproprietary UNIXベンダの主張が通りました。 彼らは個別に地域化したOSを売る使命があるのですから、 m17nとは相容れなかったのかもしれません。 結局、X自身の国際化実装はXsi・Ximp含めて削除され、 入力方式については、いくつか問題が指摘されていたにも関わらず、 XIMに半ば強引に統一されてしまったのでした。
裏の意図がどこにあったかはともかくとして、 X11R6とX11R5の国際化がまったく別物であることは確かです。 相互にソースを交換してみようと思われる方は、 その辺り理解して注意した方が良いでしょう。