スタートの段階から"不具合や急造問題が指摘された新型コロナウイルス接触確認アプリ「
COCOA」だが、インストール数が増えるにつれて一定の成果も出ているようだ。iOS/Androidの合計ダウンロード数は、8月3日17時点で1,099万件まで増えているという。政府発表によれば7月31日段階でCOCOAに登録された陽性者は76人とされている(
Impress Watch)。
千葉県の船橋市で7月28日に感染が確認された女性は、COCOAで「今月22日に陽性者と接触」と表示されたことから保健所に行き、結果として感染が確認された。山梨県でも3日、陽性者との接触確認後、3人がPCR検査に至った例が報告されている。こちらは3人とも陰性だったと報じられている(
日テレNEWS24、
日経新聞)。
COCOAに関しては安倍総理の発言から、人口の6割(7200万人)というインストール数値が目標とされてしまったが、平将明内閣府副大臣が7月31日に行った会見では、インストール6割は国の目標ではなく、4月にオックスフォード大学が発表した研究報告の一部のみが引用され、一人歩きした結果だという(
EE Times)。
なお、ITmediaに掲載された日本大学生産工学部の行った感染者を半減させるために必要な条件のシュミレーション結果によると、
- 人口の80%がアプリを利用し、接触者は外出を20%控える。
- 人口の60%がアプリを利用し、接触者は外出を40%控える。
- 人口の40%がアプリを利用し、接触者は外出を60%控える。
という3つの条件で感染者は半減するとの結果が出たという。
さらには、
- 人口の40%がアプリを利用し、接触者は外出を40%控える。
- 人口の60%がアプリを利用し、接触者は外出を20%控える。
- 人口の20%がアプリを利用し、接触者は外出を80%控える。
という条件を達成すれば、感染者数は3分の2に減らすことができる。
とのこと(ITmedia ビジネスオンライン)。