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UNIX

OpenSolarisはオープンソースコミュニティを築けなかったのか 37

ストーリー by nabeshin
単純利用者は増えたようだが 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

本家ストーリより。古くからのLinux開発者であるTed Ts'o氏は、OpenSolarisの理事候補であるJohn Plocher氏の「Sunはアプリケーション開発を後押しするコミュニティが欲しかったが、実際にはカーネル開発に注力したコミュニティができてしまった」との発言を自身のブログで取り上げ、OpenSolarisの欠陥について語っている。曰く、SunはOpenSolarisがオープンソースであると言うかもしれないが、オープンソースライセンスでリリースされていても、本当のオープンソース開発コミュニティがないため、実態が伴っていない。OpenSolarisは開発者の数が非常に少ないうえ、プロジェクト設立から3年たった現在でも、開発のために適したツールを揃えるのに苦戦していると指摘している。Ts'o氏は、Sunが元々カーネルエンジニア・コミュニティの発展を推進する意図はなかったか、あったとしても低い優先度であったのではないかと見ているようだが、/.J諸氏はどのような見解をお持ちだろうか?

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  • そりゃ (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Cowboy (6205) on 2008年04月28日 15時09分 (#1336805)
    Javaコミュニティの方にほとんどのリソースを突っ込んだからじゃ?
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 14時43分 (#1336785)

    アプリを作りたい人はOpenSolarisのコミュニティでやる必要が無いような。 それともアプリをOpenSolarisでも動くようにしたい人達が集まることを期待したのだろうか。

    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 15時02分 (#1336801)
      まあ、他のコミュニティでもアプリやるよりカーネルやるほうが偉いと思っている鼻持ちならない連中は多いからな。

      実際にカーネルやるほうが楽しいんだが。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 17時18分 (#1336870)
      アプリのプログラムを作る人は、アプリが動作した結果得られるものを目的としているだけで、その下にあるOSが、LinuxだろうがOpenSolarisだろうが気にしません。
      最も普及していて手軽に手に入る環境上でアプリケーションを作るだけです。カーネルのソースコードをオープンソースにしたからって、アプリを作る人にとって
      何がおいしいのかさっぱりわかりません。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 15時00分 (#1336800)

    オープンソースの実体として、オープンソースライセンスとオープンソース開発コミュニティがセットで存在しなければならないとすると、OpenSolarisに限らずかなりのオープンソースソフトウェアが批判対象となってしまうのではないでしょうか。どうにもこうにも視野の狭い批判に思えるなぁ。

    • > オープンソースの実体として、オープンソースライセンスとオープンソース開発コミュニティがセットで存在しなければならないとすると

      そうでないとすると、何がOSSのメリットなの?
      親コメント
      • by Deasuke (34806) on 2008年04月28日 15時37分 (#1336818) 日記
        > そうでないとすると、何がOSSのメリットなの?
        「いざとなったときに、自分で手を入れて使えること」じゃないんですか?そしてこれが、主のメリットであって、「オープンソース開発コミュニティ」の方は副次的な話だと思うのですが。
        --
        Best regards, でぃーすけ
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >自分で手を入れて使えること

          yukichi氏はユーザ視点からじゃなくて、公開する側のメリットについていってるんだと思いますが。
          それともソース公開側ってそんなところを訴求点にしてるんですかね?

          還元しないといけないGPLのようなライセンスであればソース公開した方にもバックポートできるメリットがあるだろうけど、
          そういう人が増えれば、それはもはやオープンソースコミュニティといってよいでしょうに。

          #改変して自分だけでウマウマするような狭い人は、いやだな。
          • by Anonymous Coward
            まあ改変といっても一般公開して意味があるものばかりじゃないからねぇ。
            要らないから機能をつぶすとか、個別環境特化とか
            よく分からないけどこうしたらバグらないからとりあえず対処しましたとか
            そんなのはクローズドで使ってる分には公開する意味無いし。

            #というか、その手の方が格段に多いのでは?
      • by Anonymous Coward
        単純にメリットと言えるかどうかは分かりませんが、ライセンスがオープンソフトライセンスであれば、オープンソース開発コミュニティから何らかの理由で隔離された開発者であっても、プロジェクトをfolkする事で開発を継続できる可能性がありますね。
        • by Anonymous Coward
          folkは音楽。分岐はfork。
      • by Anonymous Coward

        ここで新たな観念が出てきましたね。メリットが無ければオープンソースを選択すべきではないということですか? なにやら私が思っているオープンソースの観念とあなたが思っているオープンソースの観念にはかなりの溝がありそうです。

  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 15時05分 (#1336804)
    あまりプロジェクトに近くないユーザの立場から見ると
    OpenSolarisはカーネルがオープンソースになった場と見れるので
    カーネル開発が主なのはまあ仕方がないと思う。

    アプリケーション開発に関して言えば、別にOpenSolarisで加速される
    とは思えないのだが、一体どういう意味なのだろう?
    ドライバのことを差しているのか?

    使い勝手という点では、従来からLinuxに対するSolarisの弱みである
    バイナリディストリビューションを強化する動きはゆっくりながらも進んでいるという印象。
    Nexentaも頑張っていると思うが、昨年発表されたIndianaは注目している。

    少しずつではあると思うが、Linuxを入れるというユーザのalternativeとして
    Solarisを検討する向きは増えていると思う。
    Solarisにとってアプリケーションよりもまずは、
    ユーザが増える事が大事なんじゃないですかね。

    失礼、x86版中止で失ったユーザを取り戻す事が大事、ですね。
    # あれがなければ・・・と今でも・・・・
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 15時26分 (#1336813)
      >少しずつではあると思うが、Linuxを入れるというユーザのalternativeとして
      >Solarisを検討する向きは増えていると思う。

      そうですね、非Sunのアーキテクチャに「alternativeとして」乗せるOSとして実績が足りない。
      Linuxが91年に作られブレイクまで8年を要した事を思えば、フリーOSとしての歴史は始まったばかりとさえ言える。
      しかも、なまじっか完成していて「チャレンジングな開拓部分」が少ないためLinuxより歩は遅くなるのも当然。

      iPodがWindowsユーザーを取り込んでからブレイクしたように、Solarisはx86サーバで実績が出来てから、
      初めて必要に迫られて参加しあうコミュニティが出来上がってくるって感じじゃないだろうかと。
      「痒いところ」を訴えるタコなユーザーがLinuxを育てたとよく言われるように、
      Solarisにもタコなユーザーが増えないことにはモチベーションが上がらないと思われる。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        あぁ、懐かしい。初心者のLinuxユーザーをタコと呼ぶのを久しぶりに見ました。そういえば最近めっきり見なくなりましたね。気のせい?
    • by Anonymous Coward
      Nexentaの微妙に閉鎖的なところはなんなんですかねえ。今はミラーもできて自由にダウンロードできるみたいだけど、去年まではユーザ登録しないとダウンロード画面に行けなかったり。一番がっかりしてるのは、ubuntuパッケージをビルドしてるはずなのにanthyが古いまんま [nexenta.org]でまったく更新されないところとか、amd64パッケージがぜんぜん用意されないところ。各種リソースの問題なのか、開発者のポリシー的な問題なのかよくわかりませんけど、OpenSolaris+Ubuntuみたいな宣伝で期待してただけに残念。
      • by Anonymous Coward on 2008年04月29日 12時20分 (#1337261)
        > ubuntuパッケージをビルドしてるはずなのにanthyが古いまんまでまったく更新されない

        パッケージが古いのはDapperベースだから。まさにOpenSolaris+Ubuntuです。
        たぶん開発版について行くリソースがなくてLTSを選んで利用しているのでしょう。
        親コメント
  • by valient (14991) on 2008年04月28日 21時45分 (#1336981)
    OpenSlaris公開前のオープンソースカンファレンスでサンの偉い人が
    セミナーで話していて、PC用の無数のハードウェアのデバイスドライバを
    サンがお金を出して中国で作っていたそうです。

    OSの開発だとデバイスドライバの開発が地味で大変だと思うけど、そこが
    コミュニティーで作られなかったのがよくなかったのかも。

    *BSD/Linux では自分のハードウェアを動かすために自分でドライバ書いた
    訳だけど。
    • Re:デバイスドライバ (スコア:2, すばらしい洞察)

      by card_captor (1513) on 2008年04月30日 1時06分 (#1337533) ホームページ 日記
      ドライバを作るための仕様書はOpenSolarisよりもはるか前から Writing Device Drivers [sun.com]という文書で公開されていて、 日本語の本だって出ている [oreilly.co.jp]のに、確かに数が少ないですよね。

      理由はいろいろあると思うんですが、個人的には

      1. そもそも仕事以外(つまり遊び)でSolarisを使おうとする人が少ない。
      2. ドライバのサンプルコードがなかった。既存ドライバのソースが入手しづらかった。 カーネルのソースが入手しづらく、突っ込んだ動作確認ができなかった。
      3. バスドライバ・ファイルシステムドライバの情報が公開されていなかった。
      4. ドライバフレームワークの仕様が公開されていないものがある(ディスク周りとかビデオ周りとか)、もしくは公開が遅い(gldやusbaやSCSI HBAとか)。
      5. 用意されたカーネル内I/Fしか使えない。
      6. 卒論・修論のネタにならない。商売のネタにもならない。
      あたりかなと思ってます。1はともかくとして、それ以外はOpenSolarisで少しずつよくなってきていると思いますけどね。

      Solarisはカーネルデバッガもコアダンプ機能も標準装備ですし、 DTraceを使えばユーザ空間からドライバの挙動を監視できるし、 ベンダ謹製の仕様書だって完備されているし、 バージョン依存性・プラットフォーム依存性がわりと少なくて、 ドライバいじり自体は面白いと思うんですけどね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 22時09分 (#1336996)
      > *BSD/Linux では自分のハードウェアを動かすために自分でドライバ書いた訳だけど。

      動いたという事で満足してしまい、全然コミットしてくれない方々が多いのは秘密よ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年04月29日 1時30分 (#1337096)
        > 動いたという事で満足してしまい、全然コミットしてくれない方々が多いのは秘密よ。

        ちょっと成果物を公開したら、すぐに/.Jなり2chなりはてななりで重箱の隅をつつくように叩かれるからでは。
        親コメント
        • 遥かな昔、まさに「自分のハードウェアを動かすため」にSolarisのドライバを書いた(正確に言うと移植した)ことがありますが、このことに関して2ちゃんねるや/.jで不愉快な思いをしたことは一度もありませんよ。もちろん、知ってた人自体がごく少数なわけなので、あまり参考にはならないですがw
          また、Solarisの世界では有名なNICドライバの作者様(たぶん日本人)がUNIX板に登場したこともありますが、神降臨!な流れになってたように記憶しています。

          それから、仮に叩かれたとしたって、技術的な問題を指摘されているのだとしたら、傾聴する価値はあると個人的には思いますけどね。「伽藍とバザール」で言う、「目玉の数」になることには違いありませんから。

          親コメント
  • 昔、むかし、Javaがすごいものに見えた頃、ネットワークはコンピュータとのキャッチ・コピーでテレビ東京のニュース番組でコマーシャルを毎晩流していた頃だったかのう…
    サンは、なぜだかオープンソースやフリーウェアでホゲホゲしていた子達と、仲良くできなかったんじゃ。
    あの時、なぜ、サンはオープンソースを敬遠したんだったかのう。今となっては、思いだせんが。
    オープンなソラリスというのも、どうも、しっくりこない気もするんだがの。

    (オープン)ソラリスは親にソックリだ。親に似すぎて、あまりに大きく宙返りをして地面に激突することのないことを祈っている。…なんてなぁ(笑)
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 17時30分 (#1336877)
    確認したいのだけど、他のOSSなOS開発プロジェクトにない魅力って何なんでしょうか。
    「成果物が優れている」だけで開発者が寄ってくるとも思えないんですが。

    いくつかのプロジェクトに知り合い(日本人)はいるけど、OpenSolaris関係はよく知らないので...
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 18時24分 (#1336900)
    OpenDarwinも失敗したしね。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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