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プログラミング

困った人たちからオープンソースプロジェクトを守る方法 39

ストーリー by mhatta
己をむなしくして 部門より

hide.jikyll 曰く

先月28-29日に開催されたGoogle開発者会議「Google I/O」にて、「How Open Source Projects Survive Poisonous People」という講演が行われた(The Registerの記事)。講演者はSubversionの開発者でGoogle社員でもあるBrian FitzpatrickとBen Collins-Sussmanの両氏。彼らはSubversionプロジェクトを運営する中で「これは俺のモジュールで、俺がこいつを書いた。だから俺が認めない変更は加えさせない」といった困った人たちに数多く遭遇したが、オープンソースプロジェクトの成功は"attention and focus"(注意と集中)をいかに切らさないようにするかにかかっているそうだ。どうも漠然としているが、要するにコミュニティ内に生じる危険な兆候を素早くキャッチして素早く対処しろ、ということのようである。ベストプラクティスは「プロジェクトを立ち上げたら、プロジェクトの目標を慎重に決め、それをWebページの目立つところに書いておくこと」だそうで、メーリングリストで発言すると数週間も(無用な)議論が続くようなことも、Webページに書くことで重要な宣言として受け取ってもらえるそうだ。

講演自体は数年前からSubversion guysがことあるごとに演じているオハコだが(昔の本家/.の記事Google Video)、何度見てもなかなか面白い。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • いやむしろ (スコア:5, おもしろおかしい)

    by sillywalk (15002) on 2008年06月03日 12時22分 (#1355326) ホームページ 日記
    俺は手に負えない。誰か直して…」なんて可能性は(ぇ
    --
    And now for something completely different...
  • そういう「ここでは敵の弾を避けながら撃て」みたいな出来る人視点の説明じゃなくて、もうちょっと細かく…。
  • by elderwand (34630) on 2008年06月03日 12時04分 (#1355313) 日記
    -Users とか -Developers のメーリングリスト(コミュニティって言うんか?)で、「あーしろ、こーすべきだ」と言うだけで、「オレはプログラマじゃないから」と逃げる人が結構いる。

    そんなときは、「英語わかりませーん」と沈黙を決め込めるので、ネイティブでないところの利点かも。

    気が向いたら、コーディングして、「パッチ上げたから試してね」とか一言投げてあげると、フレームが沈黙する、、、その瞬間が快感かもしれない。

    最近はそういうコントリビュートしてないので、大きなことは言えないが、若いもんもそーゆー快感を味わってみないかい?
    • by Anonymous Coward on 2008年06月03日 17時40分 (#1355588)
      > フレームが沈黙する、、、その瞬間が快感

      どうしてもこの快感が味わいたい?なら仕方ありませんが、
      「今こういうパッチを作ってるので○日くらいに上げますね」とレスポンスして
      予定通りに仕上げる方が普通に親切ですよね。
      プロジェクトとしても重複したパッチが2つも3つも上がってきても仕方ないし。
      # 若くないせいかな?
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      ふーん、それは便利そうだな、いっちょやってみるか
      うん、出来たっぽいな
      ポスト……はしなくていいか、めんどくさいし
      俺の所で動いてるし、俺の役に立ってるからそれで良いや

      私は若さをどこかに置いて来てしまったようです。
  • それが困ることなら (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年06月03日 11時55分 (#1355302)
    別な奴が自由に使えるモジュール書き直せば良いだけ。
    そもそもGNUとか元々の存在意義が「それ」だったんじゃねえの?
  • by Namany (19002) on 2008年06月03日 11時57分 (#1355304) 日記
    ベルヌ条約を基準にするならば、「名誉又は声望を害するおそれ」を立証する必要があるんじゃないかな。
    日本国内の話であれば同一性保持権を持つ著作者人格権者が嫌だと言えば改変ができないんだけど。
    ということは、「これは 俺の モジュールで、 俺が こいつを書いた。だから 俺が 認めない変更は加えさせない」とか言ってる困った人は日本人なのか?

    #それにしたって海外の開発者が日本国内法に従う理由はないよなぁ。
    • 同一性保持権で嫌だと言われるのを防ぐためのコピーレフトだと思われ。改変への許諾はGPLなどに基づいて既に行われており、どちらかが一方的に許諾契約の破棄を行うことはできないのではないかと・・。

      って、ここでの「オープンソース」はコピーレフトに含まれるライセンスを想定してる・・よね?
      --
      ◆IZUMI162i6 [mailto]
      親コメント
      • by ttm (8278) on 2008年06月03日 13時29分 (#1355373)
        いわゆるBSDライセンスやMITライセンスはオープンソースライセンスに含まれると思いますが、改変の自由が積極的に保証されているわけではないですね。
        また、GPLにしても、複製権や頒布権を権原にしたライセンスで著作者人格権に基く改変拒否まで制限されるかどうかは疑問の余地があると思います。
        親コメント
        • ライセンスについてはあまり詳しくないのですが、GPLは権利者が改変を許諾する契約ですので、一度許諾したものを拒否をするには少なくとも契約の破棄が必要かと思います。
          GPLは派生物を配布する際にGPLで配布しない限り許諾を得られませんから、自分が著作物のルートでない場合はGPLを破棄するイコール自分も権利侵害の主体となりますけれども、その辺はどうなんでしょう。
          GPLの4項を見るに、「あなた」が契約を満たさなくなった場合貴方は権利を失うが、その前にGPLで配布したものについて許諾を取り消すことはできないという契約をひとつ前の改変者のと結んでいることになるので、ひとつ前の改変者が「あなた」がGPLを満たさなくなる代償として許諾を出せるようになるという認識でいいのかどうか。
          日本にもEFFみたいな団体があれば訴えまくりで見てて面白いんでしょうが。

          もっとも、そもそもシュリンクラップに近いこの契約がそもそもどれだけ契約として扱われるかという問題もありますが。
          --
          ◆IZUMI162i6 [mailto]
          親コメント
    • プログラムに関して言うと、日本の法律上も特定条件下では認められています。

      著作権法 第二十条 著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。
      2 前項の規定は、次の各号のいずれかに該当する改変については、適用しない。
      (略)
      三 特定の電子計算機においては利用し得ないプログラムの著作物を当該電子計算機において利用し得るようにするため、又はプログラムの著作物を電子計算機においてより効果的に利用し得るようにするために必要な改変

      素直に読めば、移植の時とか、パフォーマンス向上に資するものならOKって読めますよね。
      ただ「効果的」というのが、機能性向上まで含むかどうかは、判例調べてないのでなんとも言えませんが…。
      親コメント
      • by hishakuan (32621) on 2008年06月04日 6時16分 (#1356024) 日記
        作花さんの著作権法には機能性向上まで含むように書いてあります。

        (hishakuan略)処理速度の向上や機能の付加などのバージョンアップに伴う改変である。

        プログラムはそもそも利用目的を持つことが前提となっていると思うので、それを加味した保護になるんじゃないかなあ。

        元の著作者が困ったちゃんの場合と、改変者が困ったちゃんの場合と、どちらも厄介な問題ですね。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年06月03日 19時50分 (#1355727)
    囚人からオープンソースを守るのかとおもたよ
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