梅田望夫氏、今度は「日本にはオープンソースの動きは根付いていない」と発言してOSS開発者にキレられる 187
バザール方式≠オープンソース 部門より
insiderman 曰く、
先日、「日本のWebは残念」との発言をして物議を醸した梅田望夫氏が、今度は「日本にはオープンソースの動きは根付いていない」と発言した。
それに対し、Seasarプロジェクトでの活動で知られるひがやすを氏が「梅田望夫にオープンソースを語るなとガツンと申し上げたい」というブログエントリを書いたところ、今度は梅田氏がそのブログのコメントにて「恣意的な引用だ」とクレームを付けた。さらにそのクレームを受けてひが氏がブログエントリを修正/追記したところ、今度は梅田氏は「改ざんだ」とまた文句を言う事態になっている。
ブログのコメント欄にて、梅田氏は「ソフトウェアの話はしていない、オープンソース的な動きの話だ」と主張しているのだが、タレコミ子が元記事を読んだ限りでは、どう読んでも「オープンソースの動きは根付いていない」と主張しているようにしか読めない。
なお、梅田氏は以前にもオープンソースに対して誤った発言をしていたことが指摘されている。この問題は様々な方面に波紋(?)を及ぼしており、各 所で言及され始めているようだ。
なお、元記事での該当の個所は下記のとおり。
例えば、インターネットが社会にもたらしたインパクトのひとつに「オープンソース」という考え方があります。これは元々ソフトウエア開発に端を発した概念なのですが、いまやそれにとどまらず、世の中をより良い方向に導くと思われるテーマがネット上で公開されると、そこに無数の知的資源が集結して課題を次々に克服していくといった可能性を含む、より広い応用範囲での思考や行動原理を意味しています。
サブカルチャー領域への応用は少しずつ進んでいるのですが、全体として、こうした動きがいまだに日本では根付いていません。
なんでそうなる? (スコア:5, すばらしい洞察)
氏がWeb進化論でも取り上げていた「知の高速道路」の話じゃないんですか?
なんでオープンソース開発者が反応するのか分からないし、タレコミ人もミスリードさせようとしてるようにしか見えないんですけど・・・。
Re:なんでそうなる? (スコア:1)
オープンソース活動ランキング、日本は世界で14位 [srad.jp]が関連リンクから抜けてるかも。
「日本のWebは残念」な根拠がまた一つ増えたと
Re:なんでそうなる? (スコア:1, 参考になる)
オープンソース - 社会と文化
http://en.wikipedia.org/wiki/Open_source#Society_and_culture [wikipedia.org]
Re:なんでそうなる? (スコア:4, すばらしい洞察)
> オープンソースのソースが、ソースコードだけを指すのではなく、資源とか情報源といった意味の
> ソースでもあると解してもいいような状況になっているという認識を示しているんだと思います。
> ちょっとした洒落のつもりで「オープンソース」を自分流に再定義したんでしょう。
> 「俺はこの記事においてオープンソースをこういう意味で使う」と宣言してるんだから、
> その再定義に賛成するかどうかはともかく、氏の記事を読むうえではそういう意味の単語として
> とらえないとおかしいですよね。
Stop defining new terms — 新しい物事や単語を定義するな [srad.jp]というのがプログラマじゃなくても当てはまるというよい例だったのですね。
# 定義したがるのはプログラマだけじゃなくて、こういう「えらそう」な人全般に当てはまる傾向ですね。
Re:なんでそうなる? (スコア:1)
シェアドソースなんてのもあるわけだし、「ニュアンスだよニュアンス」なんて言ってるとケツの毛までむしられる事もあるからね。
しかもライセンスは理系/文系で言うなら理系ではなく文系の分野。つまり言葉の定義をちゃんとするのは理系文系とは無関係。
なので「ニュアンスだよニュアンス」なんて言ってる奴は無系確定だな。
Re:なんでそうなる? (スコア:2)
"B2C(Business to Consumer)"とか”B2B(Business to Business)"の同類の短縮形だと思っていたのですが違うのですね。
タレコミ文が誘導的 (スコア:5, すばらしい洞察)
全然興味はないのだけれど、タレコミを読んだ限りでは、タレコミ子の
偏った思いが感じられました。
> ブログのコメント欄にて、梅田氏は「ソフトウェアの話はしていない、
> オープンソース的な動きの話だ」と主張しているのだが、タレコミ子が
> 元記事を読んだ限りでは、どう読んでも
> 「オープンソースの動きは根付いていない」と主張しているようにしか読めない。
>なお、元記事での該当の個所は下記のとおり。
>> 例えば、インターネットが社会にもたらしたインパクトのひとつに
>>「オープンソース」という考え方があります。これは元々ソフトウエア
>>開発に端を発した概念なのですが、いまやそれにとどまらず、世の中を
>>より良い方向に導くと思われるテーマがネット上で公開されると、そこに
>>無数の知的資源が集結して課題を次々に克服していくといった可能性を含む、
>>より広い応用範囲での思考や行動原理を意味しています。
>>サブカルチャー領域への応用は少しずつ進んでいるのですが、全体として、
>>こうした動きがいまだに日本では根付いていません。
このタレコミ子の主張と梅田氏の主張を読む限りでは、タレコミ子が
理解力不足ではないかとしか思えません。
「元々ソフトウエア開発に端を発した概念なのですが、いまやそれにとどまらず、」
と梅田氏は言っているのだから、「こうした動きが」というものが
「オープンソース」のみを示すこととは読めず、「オープンソース的な動きの話」
というのは正しいと思います。
ただし、梅田氏のオープンソースに関する理解は間違っている部分も感じられます。
梅田氏には興味が無い分、タレコミ子の誘導的なタレコミ文が鼻につきました。
Re:タレコミ文が誘導的 (スコア:3, すばらしい洞察)
タレコミ文というかタレコミタイトルか。
タイトル見て「おいおい梅田氏何を言ってるんだ」と思って開いたら、
梅田氏の主張に違和感を感じず。タイトルが誘導的だねぇ。
「梅田望夫氏、今度は「日本にはオープンソースの動きは根付いていない」と発言してOSS開発者にキレられる」
これだけ読んだら「おい、Rubyも知らないのかよはてな取締役は」とか思ってしまう。
>サブカルチャー領域への応用は少しずつ進んでいるのですが、全体として、
>こうした動きがいまだに日本では根付いていません。
梅田氏が言う「サブカルで「オープンソース的」」ゆうのはこういうやつでしょ。ついさっき見た記事なんだけど。
CLAMPがイラスト描いた初音ミク曲がニコ動に 「真剣に遊んだ」 [itmedia.co.jp]
あるいは発売日数日で攻略ガイドが出るゲームとか、マンガ・アニメ内の年表作ったり登場する製品を特定したり。
こういう動きがサブカルに対比した言葉としてのハイカル(ハイソサエティカルチャー)・ポリティクスではないって言っているだけで、「OSS」に対してはそもそも話題の対象じゃない。
つまり、梅田氏は言葉を誤っている。「バザール方式」とか「集合知」といえばよかった。
ところで、日本人って昔からサブカルの初期の立ち上げの際に他の文化圏ではありえないくらいバザール的にわあぁっと盛り上がって、
あるところまで粋をつくしたらハイカルにジョブチェンジして、その途端に閉鎖的になる傾向がある。
今(もしくは江戸時代末期)権威主義的(家元制度でがちがち)になっている茶道・俳句・和算とかも
黎明期は「こんな面白いのみつけたwwwwwどうよこれwwwwwww」って盛り上がっていたのが
権威が確立したら一子相伝のように極意を秘匿するようになって「草生やせばVIPって思ってるんじゃね」とか冷たく返されるようになる。
#短歌もそうか。はじめは「五」「七」で音節区切ると面白いね、
#って様々な組み合わせ(長歌とか仏足石歌とか)楽しんでいたら
#「五七五七七」以外だめー、って奈良時代に固定化されて古今集で権威化。
このへん、日本文化のいい面(サブカル時にわぁっと盛り上がって他の文化圏ではまねできないくらいマニアックになる)と
悪い面(ハイカル時に権威化(情報を秘匿することで利益を得る)する)の両面なんだけど、梅田氏は後者を批判したかったんじゃないの。
日本のOSSはまだ前者の段階だと思うし、梅田氏の批判の対象ではないと思う。
#もともとが将棋の話なのでそうは外してないと思うけど、いろんなところからくるであろう突込みに対処する余裕はないのでAC
Re:タレコミ文が誘導的 (スコア:2)
部門名参照
確かに根付いていはいないな、政府とか、企業とか (スコア:5, すばらしい洞察)
個人ベースでは(オープンソースと言う名前の下で実施しているかどうかはともかくとして)、根付いているとは思います。そもそも、選挙活動なんかは本来手弁当のはずですしね。これなんかもある意味オープンソースでしょう。
しかし、政府とか企業とかの活動となると、日本政府や日本の企業のオープンソースに対する活動は、基本的に短期的で短絡的で、継続性がありません。「橋を作る」ような土建系であれば作るためのコストと維持コストは大幅に異なるかもしれませんが、ソフトウェアのような無形のリソースは開発コストと維持コストはほとんどイコールです。単年度であるプロジェクトに予算を出して、翌年は別のプロジェクトに予算を出して…と言うわけには行かないはずなのですが、ほとんどのプロジェクトがこの手の「単発もの」になっている。TOMOYOとかNILFS2とかは、予算を取るためにすごく頑張った人が裏にいて、それでやっとこさ形になっている。私がやってたのも「金が無いから」で潰されたしね。
.
で、なぜそういう傾向があるのかですが…本質的に政府というものが、税金のようなものに関して、
「富を再分配する」
という考えではなく、
「うわまえをはねる」
という考えで収集しているからではないかと。
その典型例が寄付。アメリカでは、認められた団体や、所定のジャンルの寄付は(個人であれ企業であれ)、その分税金を免除してもらえる。「いちいち税金の形を取らなくても、富を再分配してくれてありがとう。おかげで手間が省けたよ」という考え方。その一方で寄付をする側は、「馬鹿みたいなプランに税金を浪費されるぐらいなら、自分で何に使われるべきか決めるわっ」という考えになっているので、双方が Win-Win になっている。
で、この「拠出する寄付」をお金ではなく、行動だったり知恵だったりコードだったり…に直したものがボランティアだったりオープンソースだったりする。
.
一方で日本では「なに、寄付ができる。じゃぁ、もっと税金を払えるはずだな」とさらに搾り取ろうとする。だから寄付はなかなか集まらない。往々にして、「お前ら、その寄付集めのための時間をマクドナルドでバイトして、バイト料を寄付にしたほうがよほど短時間で多額の金額にならないか?」と言うぐらい酷い効率になる。
寄付をするほうも、「寄付を払っても全然メリットにならないし。むしろ殴られるし。なんでそんなことしなくちゃいけないのさ。」という気分になってしまう。
それでも個人レベルでは「いや、そうは言っても、お金じゃないなら…」などなどと行動で示せるので、ボランティアやオープンソースへの活動はなされている。でも企業だの政府だのとなると…どちらも本質的に経済活動だから…結局、「寄付と税金」に関する態度へと収斂してしまう。
.
梅田望夫が上記のような事を意図して言ったのかどうかは判らないし、どちらかというと違うんじゃないかな、という気はする。しかし、『全体として根付いていない』という文章自体は正しいと思う。
とりあえず、税制改革からだな。最低限でも、個人が奨学金として毎年10万円ぐらい出す…程度ならば、その分無税にするぐらいの事はしてくれないと。
fjの教祖様
全体ってどこまで? (スコア:2, すばらしい洞察)
梅田さんの言う「オープンソース的」というものの定義が、
ということだとすれば、それはバザール方式やマッシュアップという言葉に置き換えられるだろう(むしろそっちの方が正確)というのは、他の方のコメントの通りですし、ひがさんがカチンと来たのもこの点ではないかと思います。
で、さらに
というのは、どういうことなんだと。
全体と言ってしまうことで、「ほらこの分野ではオープンソース的な動きはないですよね、だから日本は…」という逃げを打ってるようにしか見えないのです。
企業が政府がと言うのは簡単ですよ。そういう組織は組織として存在するためのシステムが動いています。その中で勝手に社員や構成員が部署や担当の枠を超えて好き勝手やり始めたら、まったくの部外者が口を出し始めたら、それは組織として成り立たなくなります。
そういう場所には「オープンソース的」なものは元々合わないのです。
そうでない場所が「オープンソース的」な動きと相性がいい分野ですが、それらにサブカルと呼ばれている分野が多かったというだけでは?
ニコニコ動画で一つの素材を寄ってたかっていじり倒すのも、クックパッド [cookpad.com]で他人のレシピに改良を加えて再投稿するのも、これらは「オープンソース的」な動きではないんでしょうか?
Re:確かに根付いていはいないな、政府とか、企業とか (スコア:2)
アメリカの場合、起業勤めであっても確定申告するので、ある意味ハードルが低いんでしょうね。
梅田氏の日本に対する印象 (スコア:4, すばらしい洞察)
梅田氏の『日本人』や『日本』に対する拭い去れ無いネガティブな印象が、話をややこしくし
ているような…
「日本のウェブが残念」というのも、「よくよく読めばそんなに変な事言って無い」という反
論はあるにしろ、まず日本に対するステレオタイプでネガティブな理解があっての話だから、
言葉尻で反感を買ったり、余計に悪く取られ反発されたりのでは無いかと。
「関西人には整列という考えが根付いていない」
「九州人には男女平等という考えが根付いていない」
「イスラム教徒には…」
正しい/間違ってる以前に、そういうステレオタイプな議論は、物議を醸し宗教論争になりが
ちな訳ですから、あえてそういう表現をしなくてもいいのに…と思います。
梅田氏は、ことさらポジティブである事の効用を説くのですが、日本に対する評価はいつもネ
ガティブなんですよね。どうしても、今回のような事が言いたいのなら「オープンソース的な
考え方はソフトウエアの世界では広がっているのだから、他の分野にも広がると良いですね」
と言っていれば、大して騒ぎにもならなかったし、比嘉氏が引っかかる事も無かったと思います。
あ、でも、それじゃ話題にもならず、梅田氏的に意味が無いのか…
Re:梅田氏の日本に対する印象 (スコア:3, 興味深い)
梅田氏はわりかし慎重に言葉を選んでいるように思えるのですが、
インタビューを書き起こす段階で、それが歪められてるような
感じもしますね。あるいはインタビューを読んで誤解した人が、
ことさら悪い解釈を広めているような。(このタレコミのように)
日本と欧米の文化的な違いというのは確かにあって、梅田氏は
欧米のいいところが日本でも広まればいいな、と言っているだけ
だと思う。
なぜこんなに梅田氏をたたこうとする流れになってるんだろう。
梅田氏は、日本に「変わって欲しい」と思っているみたいだから、
すでにどっぷり日本の文化につかっている人からすると、すごい
反発心が起きるんでしょうかね・・
ていうかさあ (スコア:4, すばらしい洞察)
なんでモチヲはクリエティブ・コモンズにはまるで言及しない、というかガン無視してんの?
そもそも事の発端の将棋本の話 [hatena.ne.jp]だけど、
わざわざCCライセンスを採用しないで、俺ライセンスを採用していたりする。まあCCだと日本語版の書籍の商売上都合が悪いんだろうけど、著作権表示の要求も免責条項もないし、随分とずさんなライセンスに見える。
日本にはフェアユースの概念がないから仕方ない (スコア:3, 興味深い)
梅田氏はフェアユースについてどのくらい理解しているのか?
そして日本でどのくらいフェアユースについて議論が進んで
いるのか理解していないのでは?
文化庁も仕事としてようやく取り組み始めたみたいですよ。
http://ascii.jp/elem/000/000/423/423099/ [ascii.jp]
上っ面だけを高速でなぞる梅田メソッドはもう見切られている (スコア:2, すばらしい洞察)
まあたしかにオープンソースって元々は自由の意義ばかりが強調されていたフリーソフトウェアをビジネスのお偉方に売り込むために銃大好きヒゲオヤジが意匠換えしてバザールの側面を強調したものなので、完全に的外れというわけではない。が、GNUのようにカテドラルモデルで開発されているものもオープンソースの定義(これも基本的にはDebianのフリーソフトウェアガイドラインを焼き直したもの)に合致しているわけで混同してはいかんな、うん。
Re:上っ面だけを高速でなぞる梅田メソッドはもう見切られている (スコア:2)
釣りか?釣りなのか?
まー、あえて釣られてみるが。
ヒゲが生えてる銃好き親父はESRの事。釣りじゃなくて、本当にこの文脈でESRが頭に浮かばないとすると、なんか非常に問題があるような気がする。
安易なAC発言反対運動中
Re:上っ面だけを高速でなぞる梅田メソッドはもう見切られている (スコア:2)
伽藍とバザールの話をしていて、ヒゲで銃が好きっつーたらESR以外出ないでしょう。
RMSが積極的に銃が好きっちゅー話は僕は知らないが、ESRが銃が好きっていうのは非常に有名な話だと思うが?
安易なAC発言反対運動中
伽藍とバザールの話をしていて、ヒゲで銃といったら (スコア:2)
>RMSが積極的に銃が好きっちゅー話は僕は知らないが、ESRが銃が好きっていうのは非常に有名な話だと思うが?
同意します。
ちょうど手元にあった「伽藍とバザール」の書籍を見ても山形浩生氏との対談で銃の話が出てきてたりしますね。
Re:伽藍とバザールの話をしていて、ヒゲで銃といったら (スコア:2)
レトリックではなく「同意」をしただけですが。
とても
>知らない無知な阿呆には一切の発言権がないかのようなレトリック
というのは勘ぐりすぎですし、思いつめすぎでしょう。
日本での貢献として (スコア:2, おもしろおかしい)
英語または、フランス語に翻訳されたものから、日本語訳を公開するというのはどうだろう(^^)
もちろん、オープンソースでね
Re:日本での貢献として (スコア:2)
ひがやすお氏は「語るな」と言ってはいけないんじゃないだろうか (スコア:2, すばらしい洞察)
「充分に分かってる人じゃないと言及してはダメ」っていうのは、
識者や権威者にしか発言権を認めない、っていう
極めて伽藍的な発想じゃないだろうか。
原則的には、反対者であれ、無知な人であれ、
等しく発言権があって然るべきではないかと思う。
梅田氏の立場とか、過去の経緯とかモロモロの事情をひっくるめて、
「今回の梅田氏の発言は間違っている」という事を主張するために、
強い表現を用いているのは分かるんだけど、
「間違った意見を言うぐらいなら黙ってろ」というのは、
やっぱり良くないんじゃないかなぁ。
Re:ひがやすお氏は「語るな」と言ってはいけないんじゃないだろうか (スコア:2, すばらしい洞察)
いや、下手に語られると困るんですよ、実際。
「オープンソース」は単なる定義にとどまらず、ある意味理念であり思想活動です。
理念であるがゆえに明確な定義が存在するといった方が正しいかな。
その元に活動を行なっている人たちにとって、微妙に合ってるようで実は根本的な部分で致命的に
齟齬がある使い方を広く注目を浴びる方法でされると、世間に変な意味で覚えられる恐れがあり、
結果として活動そのものが行き場を失ってしまう可能性があるのです。
#まったくの出鱈目だったら否定できるけど、こういうのは非常に厄介。
しかも梅田氏は前科持ちだし。デリケートな問題に対する配慮がまったくないと考えても仕方ありません。
だから「二度と語るな!」と強く言ってしまってるんですよ。
別に充分に理解しなくても「オープンソース」について語ってもいいと思います。
ただ「オープンソースの在り方・定義」に触れたり、その意味を利用し広く発言する場合、
その理念を必死に啓蒙している活動家たちがいる事を忘れてはいけないでしょう。
頭に血がのぼりすぎ (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:頭に血がのぼりすぎ (スコア:3, 参考になる)
近い例を挙げるなら……うーん、「WikipediaをWikiって訳すな!」ってキャンペーンを思い浮かべればいいかなぁ。もし今、梅田氏が「Wikiとはネット上の百科事典のことで…」とか言ったら、一斉にツッコミが入るでしょ? でも最初のうちは、そういうツッコミをしたのは、Wikipediaのコアな関係者とか、mediawiki以外のWikiの開発者/利用者くらいだったわけで。もし梅田氏の発言で「Wiki=wikipediaのこと」という考えが一般に定着するかも、とかいうような状況だったら、そりゃみんな必死に反論するでしょう?
梅田氏の主張がそのまま広まってしまうと、彼らがこれまで育ててきた「オープンソース」という言葉が指す概念は、行き場を失ってしまいかねません。だから、この問題については、「オープンソース」というものを真剣に考える人ほど厳格で真剣に対応しようとします……逆に言うと、オープンソースについてあまり深く考えてない人であれば、どうでもいいと考えるだろうし、怒るのが理解できないのも当たり前の話です(それが別に悪いというわけではなく、そういう人がむしろ大半でしょう)。
でも、真剣に考えてる人から見ると、「オープンソースという言葉の使い分けすらまともにできない人 = オープンソースに対して真剣に取り組んでない」という風に見えるので、「お前にオープンソースの何が判る」となる。ましてや、これが初めてではないので、「もう、お前はオープンソースのことを語るな」となるわけ。
まぁそこまで怒らなくても、と思わなくもないのだけど(このへんは人それぞれだろうけど)、そもそもの原因は、梅田氏が仮にもいわゆる「文筆家」でありながら、ここらへんを一意に説明できるだけの文章が書けてないという、その能力不足に因るものだから。梅田氏が恥をかくのは自業自得だけど、いらん火の粉がかかってきた立場のひが氏が怒っても、まぁしゃーないかなぁと思います。
部門名がすべてを語っている気がする (スコア:2, すばらしい洞察)
あと、「例え」は言いたいことの本質をずらして議論を泥沼化させやすいというお話の顕著な例かと。
要は前言ったことの繰り返しでしょこの部分。わざわざオープンソースって言葉引っ張り出してくる
から変なことになる。
多分一番の問題は、この書き方だと集合知「で」盛り上がらなければオープンソースじゃねーよと
いわんばかりな点かな。
#盛り上がらないから「オープンソース的な活動が根付いていない」とか。
「いや、あくまで『的』だから」とか言うなら日本語勉強しなおせと言いたい。
そしてそれへの、集合知的な突っ込みである「ひがやすを氏の指摘」という事象(その書き方だと
こういう勘違いする人がいるよという事実)に対し、「恣意的でルール違反」とか抜かす前にその
事実を真摯に受け止めろと。
[FYI]梅田氏は1998年にオープンソースについての文章を書いている (スコア:2)
オープンソースとは何か [mochioumeda.com]
via 梅田さんにガツンとおっしゃる前に読んでいただきたい2つのURL — TRIVIAL TECHNOLOGIES 2.0 [coreblog.org]
Masafumi Otsune [otsune.com]
サブカルの場合 (スコア:2)
サブカルの場合は一人一人が自分の成果物を発表し合い刺激を受けて次々成果物を作ると思うのですよ。
自分の作品は好きにしたいので基本的に一人の作業。不特定多数に門戸を開いて共同作業って訳ではない。
梅田氏も将棋の本を書くのに不特定多数が参加して意見や文章を変えるような形態を取ろうとは思わないでしょう。
TPO的にオープンソース的な手法は必要無いし、当然オープンソース的な共同作業の形態にはならない。
でも別に問題ないよね?って思うのだけど・・・
ネットはやっぱり面白い (スコア:2, すばらしい洞察)
個人的には批判のやり合いというのは好きではありませんが、梅田さん、ひがやすをさん、さらにそれに反応する
人々が意見を交わし、その討論をそのまま見ることができるネットという物はとても面白いと感じます。
テレビやラジオなどはそのミチ(報道)のプロが重要な所や面白い所を抜き出してくれる良い面もあるけれど、
やはりどうしても抜き出された情報になってしまう事も多いと感じるわけで。
この議論を見るだけでも、僕にとっては残念どころか、他の人々の意見を見ることができる有意義なモノ
だな~と感じた次第。
# あぁ、それに比べて自分のBlogと来たら、誰も反応してくれないよぅ。
# 寂しがりやな2x歳。
一通り読みました (スコア:2)
リンク等も含めて一通り読んでみましたが、結局
これがすべてを物語っていると思います。「今回ばかりは」と書かれていますが、実際は日本でも(梅田氏の言う)「オープンソース的な動き」があり、氏があまり認識していなかった、というだけのことでしょう。
よくいる (スコア:1, すばらしい洞察)
海外から日本を見下して悦に入る、
よくいるタイプじゃないスか?
海外のダメな物はそもそも目に入らない(Re:よくいる) (スコア:4, すばらしい洞察)
結局、海外の物は日本人の目にとまる時点でかなりのフィルターが掛かっていて
ある程度の水準には達しているんですよね。
一方、国内の物は玉石混交なので良いものもダメなものも目には入ってきますから
劣って見える。
で、文学、芸術、映画、、、とありとあらゆる文化分野で繰り替えされた過ちを
性懲りもなく繰り返して、「日本の○○はダメだ」と仰って居ると。
Re:海外のダメな物はそもそも目に入らない(Re:よくいる) (スコア:3, すばらしい洞察)
同意
ひがやすを氏はオープンソースの活動に参加していて、有効性を認識しているのに対し、
梅田望夫氏は自身は参加しないで外からの印象で批判めいたことを書いたので、
ひがやすを氏は「かちん」と来たのでしょうな。
# 所詮はコンサルって印象を持ちました。
Re:海外のダメな物はそもそも目に入らない(Re:よくいる) (スコア:2, すばらしい洞察)
あぁ、なるほど。このコメントを読んで「指さない将棋ファン」の意味するところがようやくわかりました。
さしづめ「開発しないオープンソースファン」ってところですかね。
それなら他人の足を引っ張るような発言は慎んでいただいた方が、全体に寄与できるような気がします。あえて波風立てることで、なんか別のご利益があるんでしょうね。
あるにはある (スコア:1, 興味深い)
コード書いたことのない人たちが抽象的なところから何かしようとして失敗しているような動きが多いかな。
Re:あるにはある (スコア:2)
まぁ立ち消えしたプロジェクトの数なんて、海外にだっていくらでもあるでしょう。
Re:あるにはある (スコア:1, おもしろおかしい)
コード書いたことあっても計画倒れ or 早期(数年以内)に終了ということが多いと感じます。日本だけではなく、世界的に見ても。
逆に小さくても昔から続いているものはずっと続いてますね。
Re:あるにはある (スコア:1, すばらしい洞察)
>逆に小さくても昔から続いているものはずっと続いてますね。
うん、それを「続いている」と言うんだと思うよ。
Re:あるにはある (スコア:1, 興味深い)
人が多いと方向性の違いを吸収できず前に進む妨げになってしまいます。
私の場合はまずプロトタイプ作ってから仲間集めたんですが最初は小さな違いに見えたコンセプトの差異がどんどん大きくなって
いき、違いを吸収するような設計にしたのですが私には不要に思える機能のために当初考えてたものよりも実装量が大きく
膨らんでしまいモチベーションが続きませんでした。
仕事なら必ず責任者がいるので最終的な方向性がぶれることはないですが対等の関係だとどうしても平行線を辿りがちになってしまいます。
次に何か始める時はプロトタイプではなく実際に使えて便利なものを作ってから出そうと思ってます。
オープンソース開発には通常のソフトウェア開発とはまた別の経験が必要ですね。
自分は事情を良くわかっていないですが (スコア:1, すばらしい洞察)
自分は事情を良くわかっていないですが、
実はこの人も事情を良くわから無いまま発言を
繰り返しているんじゃないですか?
何か、一連の問題が良くわかっていない人の典型に見えてしまって
こちらの検証もお願いします (スコア:1, おもしろおかしい)
オタクをピクっとさせる10の発言 [wiredvision.jp]なんてのがありますね。
本当かどうか検証してくれないかなぁ。
Re:職業メンヘラ(職業かまってちゃん)に餌を与えないで下さい (スコア:1, すばらしい洞察)
皆は梅田氏の著書の宣伝に「オープンソース的協力」をしているのです。
Re:つくづく (スコア:1, すばらしい洞察)
umedamochio さんのコメントに
(イノベーションはなぜ起きたか(上) 「指さない将棋ファン」がとらえた現代将棋の「もっとすごい」可能性
著者インタビュー 梅田望夫氏 JBpress(日本ビジネスプレス) から恣意的に引用。)
の実例をみた気がする。
Re:つくづく (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:オープンソースという言葉よりも (スコア:2)
>はてなって何かシステムのソースオープンソースにしてましたっけ。
http://search.cpan.org/search?query=Hatena&mode=all [cpan.org]
意外とあるみたいです。
Re:オープンソース的なもの (スコア:2)
社会主義のような環境の中で、手弁当かギリギリの収入を得ながら、ひとつの成果を出すべく右往左往することです。
日本って国そのものが既にオープンソース的なんじゃんね。はははh
Re:はっきり言う、根付いてないよ (スコア:2)
「おまへの職場が特殊なだけだ」と言いたいなら、言葉がたりないぞ。
fj.jokes出身:
Re:ボランティアとの違いは? (スコア:2)
ただ、「日本でボランティア活動が活発でない」ってのは、単にNPO法ができるまで「法人化したボランティア団体が少ない」だけだったんですよね。いわゆるクラブ/サークル活動やまちづくり活動は、日本はすごく盛んだったりします。