OSS開発プロジェクトの多くは持続可能なほどの収入を得られていないとの指摘 91
ストーリー by hylom
フレームワーク系は直接収入を得るのが難しい 部門より
フレームワーク系は直接収入を得るのが難しい 部門より
オープンソースソフトウェアの開発に携わっているAndré Staltz氏によると、知名度の高いオープンソースソフトウェアでも多くはそれによって得られる収益が少なく、「業界標準」ところか貧困と言われるレベルの収益しかないものもあるという(Staltz氏のブログ、Slashdot、GIGAZINE)。
氏はOpenCollectiveで支援を募っている58のオープンソースプロジェクトについて、そのプロジェクトに携わっているフルタイム開発者と、プロジェクトへの支援額を調べたそうだ。その結果、支援によって開発者1人あたり6桁ドル(10万ドル、約1,084万円以上)の収益を得ているのはVue.jsやWebpackといった限られたプロジェクト(全プロジェクトの3%)だけで、半分以上のプロジェクトが「貧困レベル」の収益しか得られていないと推測できたという。
ただし、こういった収益の少ないプロジェクトにおいても、企業に雇われている開発者がプロジェクトに貢献しているというケースがあるため、携わっている開発者が必ずしも貧困であるというわけではない。しかしStaltz氏はそれでも企業に所属していない開発者の貧困問題は残っているとし、オープンソースソフトウェアを使っている企業はその収益をオープンソースソフトウェア側に還元していない、寄付による支援こそがオープンソースプロジェクトの持続可能性に繋がると主張している。
そもそも動機が金儲けではないような (スコア:1)
オープンソースプロジェクトに参加する動機は、主にコミュニティの中で認められることで自尊心が得られるのと、コミュニティでの活躍を評価されて仕事につながるからの2つだと「伽藍とバザール」に書いてありました。
彼らはお金とは別の対価のために無償労働していると思っていたのですが今は違うのですかね?
Re:そもそも動機が金儲けではないような (スコア:3, 興味深い)
ユーザー側、言い換えると、オープンソースプロジェクトの持続可能性についての議論だよね。
貧すれば鈍するというのかな、お金がないとオープンソースという趣味(は言い過ぎですか)に
時間が取れなくなって潰れるよ、だからプロジェクトが潰れて困る会社はちゃんとサポートしてね、
という感じかと勝手に理解したんですが。
Re:そもそも動機が金儲けではないような (スコア:1)
動機が金儲けでない人たちだけで集まってるうちはよかったが、企業が介入しはじめてからは方向性が変わった。
企業の最終目的は金儲けなので「OSSへの貢献」と言いつつも「企業の論理」を導入してしまう。
OSSにコミットするボランティア(社員)の主張も当然趣味100%でやってる人たちとは違う。
いつしか「誰のためのボランティア」なのかわからなくなってしまうので、条件が違う人間が同じプロジェクトに関わるのが無理。
Re: (スコア:0)
初めのうちはいいけど、そのうち親も死んで、貯金もなくなり、支えてくれる人もいなくなり、収入が必要になるわけですよ。助けてあげてくれ
Re:そもそも動機が金儲けではないような (スコア:5, 興味深い)
私の場合,学生の頃はボランティアで活動してましたが
その後OSSがきっかけで仕事を受けたり,OSSが縁で雇用契約結んだりで
収入には困っていません
私にとってOSSは売名行為,名刺代わり,つまり営業活動です
わざわざ助けを求めなくても
まともなコードをcommitしてれば
お金のほうが勝手に舞い込んでくると思います
Re:そもそも動機が金儲けではないような (スコア:1)
そういう事例もあるだろうけど広報なりマネージメントがダメだとまともなコードでも厳しい [opensource.srad.jp]現実もあるようですよ。
いや、このソフトはまともなコードでないと言われればそれまでですけど。
Re: (スコア:0)
そのOSSが運営費が足りなくて、寄付してもらわないと閉鎖するしかないとなったときに、
閉鎖で結構、別のOSSに移るよ、と言えるコミッターやユーザーと、
寄付するから持続して欲しいという人の割合?
現状では、前者が多いから、持続して欲しいという人が今回のような主張をしたのかな?
# 私もOSS使っているけど、寄付しないと潰れる、となったら別のを探しそう、、、
Re:そもそも動機が金儲けではないような (スコア:2)
それはあくまで代替ソフトウェアがある場合の話でしかない。
プロジェクトがなくなるたびに、代替ソフトウェアに乗り換え続けたら、最後はどうなるのかな?
Re: (スコア:0)
OSSって余裕のある人がやるもんでしょうよ。
普通に働いたら?ってならんの?
Re:そもそも動機が金儲けではないような (スコア:1)
まぁ俺たちが開発者の生活の心配しながらOSSを使う必要はないのだが、
生活の心配がなくなり開発に専念させてあげることができれば、
より良いものができて、結果的に俺たちもうれしい。
ということになるはずなのだが、上手くいかないもんだね。
何故だろう?と考えると、
誰かお金持ってる人が寄付してくれてるだろう。俺が身銭を削って寄付しなくても。
というのが思いつく。
バグ修正!!機能追加はまだかーー!!!
なぜこないー!!! 一体どうなってるんだーー!!!
アップデートが!!遅すぎるぞォォーーーー!!!
早く・・・ 作ってくれ・・・
『なぜなら!!!もうお分かりだろう!!!』
『誰も・・・ 寄付をしていないのである!!!』
『そう!!誰も!! 寄付をする人がいないのである!!!』
Re: (スコア:0)
開発者の生活が心配なら、プロジェクトより開発者個人に寄付するのが筋だな
itの連中はどうもおかしな思い込みのあるやつをよく見かける
Re: (スコア:0)
それだったらいいけど、追い詰められてる人の発想がないと物事は発展しないんだよ。
Re: (スコア:0)
なんだ寄付はしない方がいいってことだね
無償ボランティアの方が質の良いコードを書いたりするからねぇ (スコア:1)
私の場合も、無償ボランティアで書いたコードの方が、仕事で対価をもらって書いたコードよりも遥かに質が高いです。
仕事でやってる場合、コードの品質を1割高めるために2~3倍時間をかけるなんてことは許されませんが、趣味でやってる場合には完璧なものを仕上げようと極限まで拘りますからね。
お金をもらってしまうと、仕事でやっているという意識になってしまって、もらった金額に相当するコードしか書けなくなると思います。
特に生活できるほどのお金を与えてしまうと、本気で良い物を作りたいという人だけでなく、気軽に在宅ワークをしたい人までプロジェクトに参加してしまってコードの質が下がります。
Re:無償ボランティアの方が質の良いコードを書いたりするからねぇ (スコア:1)
幻想じゃないですかね。
OSSなんてほとんどはエラー処理もされていないコードだと思いますよ。
自らのプロジェクトを「永遠のベータ版」なんていう人までいる有様だし。
Re: (スコア:0)
プロジェクトを持続して欲しいけどコードの質は下げて欲しくないから金は出さずに絞り上げるって随分とサディスティックですね
プロジェクトへの寄付じゃなくてコミッターに寄付すべき (スコア:1)
プロジェクトへの寄付した場合、多くのプロジェクトだと広告宣伝費に回されたり、管理側の立場に搾取されたりしてしまって、有能なコミッターに十分なお金がいかない。
また、コミッターにお金が行く場合でも、無能なコミッターと同額になってしまう恐れもある。
ということでコミッターに直接お金がいくような仕組み(コミッターを指定して寄付できる仕組み)にすべきだ。
とみたまさひろや石井達夫の勤める会社のことですねわかります (スコア:0)
サイボウズとかもそうだけど只乗り野郎が多すぎる
Montyの爪の垢でも煎じて飲ませろよ
Re:とみたまさひろや石井達夫の勤める会社のことですねわかります (スコア:2, 興味深い)
えー、サイボウズはOSSライセンスでソフト公開しているし、OSS開発者を雇ってもいるでしょう。
石井氏の会社もOSSライセンスでソフト公開しているし、商業的に扱ってるソフトのコミッターも出してるというか
石井氏自身もコミッターでしょ。
揶揄する相手を見る限り実は全然分かってない人?
Re:とみたまさひろや石井達夫の勤める会社のことですねわかります (スコア:2, 参考になる)
さらにサイボウズは制度として勤務時間中にOSSにパッチ送っても
本人の物って扱いにしてますよね
Re: (スコア:0)
なんでOSSが本人の物になるん?
Re:とみたまさひろや石井達夫の勤める会社のことですねわかります (スコア:4, 参考になる)
勤務時間中に製造した物は原則的に会社の物です。
サイボウズは勤務時間中にOSSにパッチ作って送ってもそのパッチについては会社が権利を主張せず
製造した本人の物って扱いになってます。
また、#3636524でも書かれていますがOSSに送る場合にも著作権の放棄が求められます(原則)
ですが、著作人格権は消えないしパッチを送った方もOSSに対する貢献者として所有権の一部はありますよ
著作権人格権以外は基本放棄して使えないですが。
Re: (スコア:0)
職務命令で作成し、会社名で発表した著作物だけが職務著作物となります。
OSSのパッチ(に限らず何でも)を職務命令で作成し、個人名でコミットしたら、それは作成した本人の著作物です。
サイボウズは単に法律通りやっているだけです。
Re: (スコア:0)
著作権法15条の解釈だろうけど
公表はしてなくても公表するとしたら会社名義である場合にも適応されるって判例あるんで
勤務時間中の成果物は原則的に会社の著作物ですが何を言ってるんですか。
https://www.slideshare.net/mobile/uchan_nos/builderscon-2018-cybozu-os... [slideshare.net]
まぁ大体この辺読んだ上で判例探して読んでください
Re: (スコア:0)
あなたこそスレの頭から読みなおした上で出なおしてください
Re: (スコア:0)
勤務時間中に製造した物勝手に個人名で送ったら横領若しくは業務の秘密の暴露です。
A,勤務時間中に製造した物の著作権は属する法人のものです。
B,勤務時間外に製造した場合は個人に著作権があります。
今私が言っているのはBの話ではなくAの話です。
勤務時間中のプログラムは職務著作になるんで会社の物になるのが原則。
貴方話が噛み合ってないよ
Re:とみたまさひろや石井達夫の勤める会社のことですねわかります (スコア:2, すばらしい洞察)
そもそもこのスレッドはサイボウズが社員の成果物を個人の成果物として認めてるって話なのに、なんで偽装請負だのなんて話が出てきたのか?
#3636526だってちゃんと「原則的に」会社の物と断ってるのに。
Re:とみたまさひろや石井達夫の勤める会社のことですねわかります (スコア:1)
# 通勤災害は労災
Re: (スコア:0)
>OSSに送る場合にも著作権の放棄が求められます
そんな原則はないぞ。
プロジェクトの方針として寄付コードの著作権を取得してる場合もあるけど、
殆どのプロジェクトはそんな手続きをしてなくて
OSSで再配布する許諾を得ているだけだぞ。
Re:とみたまさひろや石井達夫の勤める会社のことですねわかります (スコア:1)
ただの補足だけど「俺のコードを元にしたなら公開しろ」という条件をつけることで、本来は一定の独占を認めるための著作権によって独占を防ぐのがコピーレフトってやつですね。
うじゃうじゃ
Re:とみたまさひろや石井達夫の勤める会社のことですねわかります (スコア:1)
> なんでOSSが本人の物になるん?
著作者人格権はOSSであろうとなかろうと著作した本人が所有するものですよ。
public domain以外のライセンスを用いるOSSならどんなものでも、
Copyright notice はあるし、そこに著作者の名前を書くものです。
…っていうことを知らない人でも OSSって言葉は知ってる時代になったんですねえ。
それだけ広まったってことで、いいことなんでしょう、きっと。
Re: (スコア:0)
確かに。
真面目にOSSに貢献してる彼らにバカノリしてるモンティパイソンの爪の垢を煎じて飲んでもらい人生を豊かにしてほしいものだ。
Re: (スコア:0)
とりあえず名前が挙がっているので
https://twitter.com/ymmt2005/status/1139370957015879681 [twitter.com]
ここに限らず日本の会社はわりと
からあげイベントのスポンサーになってくれてますよ。パパな、OSSで食っていこうと思うんだ (スコア:0)
ドキュメントサイトに広告載せればいけそうな気もするのだが。
(オフトピ)フリーライド (スコア:0)
オープンソースフリーライダー協会 [srad.jp]って今ではサイトが無くなっているようで。
あのぐらい堂々とフリーライドすると言い切るのは好きだったんだけどな。
Re: (スコア:0)
そりゃ利のないことに動かない人達が集まっても利がなければ潰れるよ
尊師「30年以上前から知ってた」 (スコア:0)
ストールマンはずっと「コンサルティングで食え」って言ってたよね。
OSSという名のファンタジー (スコア:0)
ただ乗りが嫌なら最初からオープンにしなきゃいい。
公開しといてただ乗りされるのが嫌とか何言ってんのかと。
Re:OSSという名のファンタジー (スコア:1)
でも、ユーザー側からすると、OSS使わせてもらって、それで業務回したりしてるときに、
開発側が、お金がないから開発止めるね、プロジェクト閉鎖するね、古いソースは
OSSなので誰でも見れるから、バグ取り&セキュリティ対策は自前でよろしく、
と言われると困らない?
なので、必要としている人は、みんなでできる範囲でお金を出し合って持続してもらって、
作る側も使う側もみんなハッピーというのを目指そうということじゃ?
Re: (スコア:0)
と言われると困らない?
困らないケースの方が大半では?
それまであった物が突然使えなくなる訳でもなし。
Re:OSSという名のファンタジー (スコア:1)
むしろアドビ税とかMS税とか払ってる方が突然使えなくなる危険が大きい
Re: (スコア:0)
「寄付による支援こそがオープンソースプロジェクトの持続可能性に繋がると主張している。」
と書いてあるように、持続可能性が不要な人は、寄付とか関係ないのかもしれないね。
ネットに繋がなくていいんだったらWindows XP + Office 2010でも問題無いだろうし、
個人的にはイラレCS3使い続けているし。
Re: (スコア:0)
「うちは止める。使えない?自社で人材用意しないのが悪い」
とかいきなり言われても。
アドビやMSだと、そっちに投げても誰でも納得するから未だ良いのだが。
赤貧のメンテナのお陰でそこそこ運用出来るってのは判るが、いきなり自分がその立場に陥るのはちょっと避けたい。
ま、皆がそう思うから現状みたいな状況になるのだろうけども。
結局はどっかに太っ腹なパトロンが居ないとダメなのかな。
Re:OSSという名のファンタジー (スコア:1)
「俺が考えた最強の・・・」的に同じような機能のソフトウェアをいろんな人がリリースしてるからなぁ。
次に人気のソフトに移行するだけだろうねぇ。むしろそれもオープンソース界隈の良いところでもある(代替が豊富)。
Re: (スコア:0)
ただ乗りもOSS開発者が食っていけない理由のひとつだろうけど、ここで問題にしてるのは食っていけないことの方であってただ乗りが嫌だという話ではないよ
Re: (スコア:0)
この辺はただ乗りを批判するものでは?
Re: (スコア:0)
ただ乗りする人ばかりで作る人が食えなくなったらただ乗りする先が無くなるよ、って「警告」してるだけで「批判」まではしてないんじゃね?
Re:OSSという名のファンタジー (スコア:1)
残念ながらただ乗りする人はタダだから乗っているのであって
金払えっていった瞬間さっといなくなるんよ
Re:OSSという名のファンタジー (スコア:1)
「立ち読みを許した方が売り上げが伸びる」本屋の理論ですね。
それはそれで一理あるけれど、
OSSの場合は、経営を見える化しておくことも必須だと思われる。
OpenSSLの貧窮状態って、Heartbleedを機に知れ渡って、
オランダ政府とか支援するようになったけど、
それまで、誰も気付きもしてなかったはず。
株式会社の年次報告書みたいに、スポンサーが手を上げやすいよう、
経営状況を開示していくことも、OSSが商業的に成功するための
条件ではなかろうか。
一般からは見えなくても、Apacheソフトウェア財団みたいに、
財政状況を監督する人がいる状態にある、とかね。
株みたいにできないかな (スコア:0)
一つのプロジェクトに株みたいな形で投資して、多い人ほどモノ言えるようにする。
寄付じゃ駄目だとおもう。投資家的に面白くない。