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12846320 story
ソフトウェア

DropboxがJPEG画像をロスレス圧縮できるツールを公開、平均22%サイズを縮小できると主張 100

ストーリー by hylom
mozjpegで圧縮後これで圧縮するとどうなるのだろう 部門より
insiderman 曰く、

DropboxがJPEG画像をロスレス圧縮するツール「Lepton」をオープンソース(Apache License 2.0)で公開した(OSDN Magazine)。

LeptonはJPEG形式画像ファイルを圧縮するツールで、圧縮後は「.lep」という拡張子の独自フォーマットファイルに変換される。.lep形式に変換することで、平均22%ファイルサイズを縮小できるという。また、.lep形式ファイルからJPEG形式に復元した場合、オリジナルのJPEG画像とバイト単位でまったく同じものが生成されるという。

技術的な詳細についてはDropboxのTech Blogで紹介されているが、8×8ピクセルのブロック単位で処理を行うというJPEGのエンコード方式に注目し、その端をうまく処理することで圧縮を行うという技術のようだ。

JPEGよりも圧縮率が高いとうたう画像フォーマットはいくつか提案されているが、普及しているJPEGを置き換えるには至っていない。そのため、こういったアプローチでストレージ容量の削減を狙うというのは良いアイデアだと感心した。

12843818 story
Java

OracleがJavaを放棄するという噂を否定、「Java EE 8」の計画は9月に発表? 62

ストーリー by hylom
Oracleが持つ意味は 部門より

先日、OracleがJava EEの開発から手を引く可能性があるという噂が出たが、Oracleがこれを否定、今後もJavaの開発に関わっていくことを明らかにした(ZDNet Japan)。

OracleはJava EEの次期版であるJava EE 8の仕様策定に取り組んでいることも明らかにし、9月に開催されるイベント「Java One」で詳細を公表することも述べたという。

12842121 story
インターネット

「Habitat」のソースコードが公開される 26

ストーリー by hylom
まさかの復活か 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

日本では「富士通Habitat」という名称でサービスが開始されていた「Habitat」のソースコードが公開された(ITmedia)。

Habitatはアバターを使い仮想空間上で他のプレイヤーと交流できるソフトウェア。ルーカスフィルムが開発したもので、日本でのサービスは1990年にスタートしている。ねとらぼの記事では「オンラインゲーム」となっているが、ビジュアルチャットに近いもののようだ。

ソースコードは現在GitHub上で公開されている。ドキュメントによるとMITライセンスでの公開だそうだ。富士通HabitatはFMRやPC-9801シリーズ、Macintosh、Windowsなどで動作したようだが、今回公開されたのはCommodore 64向けのアセンブリ言語コードと、Stratus VOS向けのPL/Iコード(サーバー向け?)、データベース関連のツール、ドキュメントなどとのこと。今後はLinux上での動作を目指すという。

12826390 story
Namazu

韓国もウナギの完全養殖に成功 71

ストーリー by hylom
実用化は 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

韓国・国立水産科学院が、ニホンウナギを人工的に孵化し、仔魚から成魚まで育て、さらにそこから採取した精子と卵から人工授精を行うという完全養殖技術の開発に成功したと発表したそうだ。日本に次いで二例目で、この技術が発達すれば世界的な稚魚(シラスウナギ)不足の解消につながる可能性があるという(東京新聞中央日報)。

ただ、先に完全養殖技術に成功している日本でも、現時点ではまだ完全養殖のウナギは市場に出回っていない。日本でウナギの完全養殖に成功した水産総合研究センターによると、ウナギの仔魚の飼育には独自の技術が必要であり、またウナギは卵から稚魚に育つまで半年から1年半かかることから、実用化の時期はまだ分からないという(THE PAGE)。

12817267 story
プログラミング

Microsoft、C言語を拡張した「Checked C」をオープンソース化 57

ストーリー by headless
後回しにして結局有効にしないパターン 部門より
C言語を拡張して安全性を高めた「Checked C」をMicrosoftがオープンソース化した(InfoWorldの記事Softpediaの記事Microsoft Research — Checked C)。

Checked CはC言語にポインタの境界チェック機能を追加したことが名前の由来となっている。チェックに対応する新しい種類の配列型やポインタ型が追加されており、スコープを指定してチェックを強制することもできる。チェック機能を使用しない既存のCプログラムもそのまま使用できるため、後で徐々にチェックを有効にしていくことも可能だという。

現在、Checked CはLLVM/clangをフォークして実装されており、いずれはアップストリームへのマージも計画しているという。ソースコードはGitHubのChecked C clangリポジトリおよびChecked C LLVMリポジトリから入手可能だ。ライセンスはイリノイ大学/NCSAオープンソースライセンスとなっている。
12810059 story
Mozilla

Mozilla、オープンソースソフトウェアのセキュリティ向上のための基金を創設 40

ストーリー by headless
資金 部門より
Mozillaは9日、オープンソースのセキュリティ向上を進めるための基金「Secure Open Source Fund (SOS Fund)」の開始を発表した(The Mozilla Blogの記事BetaNewsの記事Softpediaの記事V3.co.ukの記事)。

HeartbleedやShellshockのように一般向けのニュースにも取り上げられるようなオープンソースソフトウェアの重大な脆弱性が見つかっているにも関わらず、現在でもオープンソースソフトウェアのセキュリティを向上させるための十分な援助が行われているとはいい難い状況だという。

SOS FundはMozilla Open Source Support(MOSS)プログラムの一部となる。当初は50万ドルが割り当てられ、重要なオープンソースプロジェクトについて、セキュリティ監査と修正、修正の検証という3つのステップで必要な資金や人材を提供する。既に3件のオープンソースソフトウェアでテストを行い、合計43のバグを発見・修正したとのこと。

MozillaではSOS Fundがきっかけとなり、オープンソースソフトウェアを使用する多くの企業や政府がセキュリティ向上のための資金を援助するようになることを望んでいるとのことだ。
12809296 story
GNU is Not Unix

まつもとゆきひろ曰く、RMSは1,000年後の教科書に載る 138

ストーリー by headless
偉人 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Microsoft主催のイベント「de: code 2016」でゲストスピーカーとして講演したまつもとゆきひろ氏が、1,000年後の未来に歴史上の人物としてリチャード・ストールマン氏は確実に教科書に載るだろうと発言した(Channel 9の動画ページ: 該当部分は12分過ぎ)。

講演は「オープンソースから見たマイクロソフト」というもの。フリーソフトウェアないし自由ソフトウェアの歴史からオープンソースへの系譜を振り返ったまつもと氏は、ソフトウェアの自由が本当に重要であることを強調。たとえば1,000年後のはるかな未来(人類が滅亡していないとして)、ソフトウェア発達の歴史について誰の名前が教科書に載るかということを考えると、ソフトウェアの自由を体現し世界を変えた人としてリチャード・ストールマンは必ず載るのではないかと述べている。一方、Rubyのまつもとはたぶん載らないだろう、リーナスは載るか載らないかわからないとしている。

12809278 story
ハードウェアハック

iPhoneでAndroidを使用可能にするiPhoneケースが作成される 6

ストーリー by headless
大型 部門より
モバイルアプリやハードウェアの開発などを行うTendigiのNick Lee氏が、iPhoneでAndroidを使用可能にするiPhoneケースを作成したそうだ(Tendigiのブログ記事9to5Macの記事The Vergeの記事The Next Webの記事)。

動作の仕組みとしては、USB-Lightning端子経由でAndroidの画面をストリーミングしてiPhone側に表示し、iPhone上の操作をAndroid側でタッチイベントとしてエミュレートするというもの。iPhone側でアプリを起動し、ケーブルを接続するとAndroidの画面がiPhone上に表示される。

Nexus 5での実験に成功したLee氏は、iPhoneケースに組み込むハードウェアとしてLeMakerのHiKeyボードを選択。HiKeyはAOSPの公式リファレンスボードになっており、Kirin 620 SoC(8コア、64ビットCortex-A53プロセッサー)を搭載する。

このほかのコンポーネントとしては、保護回路を内蔵した650mAhのバッテリーパック、3.7Vのバッテリー出力をHiKeyが必要とする8~18Vに昇圧するためのDC-DCコンバーターを選択している。しかし、この組み合わせでiPhoneに接続したところ、iPhone側の電流が大きすぎてHiKeyが正常に動作しなかったため、電流制限用の抵抗を入れたとのこと。

当初、バッテリー内蔵のiPhoneケースを組み込み先として計画していたが、すべてのコンポーネントを収納できなかったため、3Dプリンターで作成している。最終的なケースのサイズはかなり分厚いものとなっているが、動画を見る限りiPhone上のAndroidはそれなりにスムーズな動作をしているようだ。
12780848 story
ソフトウェア

イタリア軍、LibreOfficeへ移行することで最大2900万ユーロを節約できると主張 91

ストーリー by hylom
文書作るだけなら問題無い 部門より
taraiok 曰く、

イタリア軍は昨年Microsoft Officeをオープンソースのオフィススイートに切り換える方針を発表していたが、イタリア国防省によると、これによって最大で2900万ユーロを節約できる見込みだという(SOFTPEDIASlashdot)。

計画では、2017年までに全体の70%に当たる75,000人を対象にLibreOfficeへ切り換える予定だという。これは現在使用しているMicrosoft Officeライセンスの利用期限を考慮したスケジュールであるとしている。残りの約25,000人については2020年までに切り換える計画だそうだ。

この計画に基づき、イタリア軍ではすでに5,000台のPCにLibreOffice環境を構築しているが、深刻な問題には遭遇しなかったとしている。なお、こうした動きは他のヨーロッパ諸国にも波及しつつあるとしている(SOFTPEDIAの別記事)。

12780847 story
Linux

Linuxに移行したミュンヘン市の現状は 70

ストーリー by hylom
WIndowsでも普通にそれくらいの頻度で問題は発生しますからねぇ 部門より

ドイツ・ミュンヘン市が職員の使用するPCをWindowsからLinuxに移行したことは度々話題になっているが(過去記事)、これに対する中間調査報告書とりまとめ案が発表された。これによると、同士の職員は「時代遅れで信頼性が低いソフトウェアに不満を感じている」という。

現在ミュンヘン市では約2万台のLinuxデスクトップと4163台のWindowsマシンが使われているとのこと。Linuxマシンのうち45%はUbuntu 12.04 LTSベースの「LiMux 5.x」で、Ubuntu 10.04 LTSベースの「LiMux 4.0」が23%、「LiMux 4.1」が32%だという。また、Windowsマシンの77%がWindows 7、9%がWindows XP/Vista、14%がWindows 2000だという。問題が発生しているのはこのうちのどれなのかはまだ明らかにされていない。

また、職員の85%が「ソフトウェアに関する問題が月に最低1回は発生している」と述べており、文書の印刷、閲覧、編集や、不安定なプログラム、使い勝手の悪さ、組織外との文書のやりとりの難しさなどが不満点だという。

12779898 story
Google

Google、高精度の英語パーサー「Parsey McParseface」をオープンソース化 36

ストーリー by headless
RRS 部門より
Sraddy McSradface 曰く、

Googleは12日、オープンソースの構文解析用フレームワーク「SyntaxNet」をリリースした。ソースコードはGitHubで入手可能だ(Google Research Blogの記事The Next Webの記事The Registerの記事The Vergeの記事)。

SyntaxNetは自然言語理解(NLU)システムの基盤を提供するTensorFlow上に実装されたもの。今回のリリースには新しいSyntaxNetモデルを作成して独自データで学習させるために必要なコードのほか、学習済みの英語パーサー「Parsey McParseface」も含まれる。

Parsey McParsefaceは同種のモデルの中で最も精度の高いものだといい、英文ニュース記事のセンテンスを構文解析させたところ、94%以上の正確さで単語間の依存関係を抽出できたという。Webページに記載された文章の構文解析はより難しいと考えられるが、こちらも90%以上の正確さに達しているとのことだ。

12779843 story
オープンソース

OSSコミュニティとの対立から11年、BitKeeperがオープンソース化される 28

ストーリー by headless
転換 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

BitKeeper」といえば、古参のLinuxユーザーにとってはプロプライエタリソフトの代表として懐かしい名前かもしれないが、米BitMover社は5月9日、「BitKeeper 7.2」をApache 2.0ライセンスのオープンソースソフトウエアとしてリリースした(リリースノートOSDN Magazineの記事Phoronixの記事Slashdotの記事)。

BitKeeperは1998年に開発が始まった歴史のある分散型ソースコード管理システムだ。大規模なプロジェクトに適しており、フリーソフトウェア開発者が無料で利用できたことから、2002年から2005年にかけてLinuxカーネルのソースコード管理に使われるなど一世を風靡した。しかしOSS開発者によるリバースエンジニアリングなどを巡ってLinus Torvalds氏らを巻き込んだ激しい騒動となり、コミュニティと決別。この事件が後にGitやMercurialといったソフトウェアが生まれるきっかけとなった。

11年の時を経て、当時まだ生まれてもいなかったGitは今や分散型ソースコード管理システムの代名詞となり、片やBitKeeperの名前を聞くことは少なくなってしまった。OSS化されたBitKeeperはこれからどう歩んでいくのだろうか。

12766589 story
スラッシュバック

Devuanプロジェクト、初のベータ版となるDevuan Jessie 1.0 Betaをリリース 48

ストーリー by headless
前進 部門より
Devuanプロジェクトが4月29日、Devuan GNU+Linux初のベータ版となるDevuan Jessie 1.0 Betaをリリースした(メーリングリストでのアナウンスダウンロードページThe Registerの記事)。

Devuanはsystemdをめぐる論争の末、「Veteran Unix Admin」を名乗る集団がinitの自由を維持するため、2014年にDebianをフォークしたものだ。Devuan Jessie 1.0 Betaはsystemdによる問題を回避しつつ、Debian Jessieを完全に置き換え可能であり、Debian Wheezyから安全にアップグレード可能だという。ベータ版のリリースは、Devuanを一般的なディストリビューションとして続けていくにあたり、重要なマイルストーンになるとのことだ。
12764967 story
Mozilla

Thunderbirdの受け入れ先はどこになる? 78

ストーリー by headless
転居 部門より
MozillaではメールクライアントのThunderbirdを切り離し、Firefoxの開発に注力する方針を明らかにしているが、Thunderbirdの新たな受け入れ先としてSoftware Freedom Conservancy (SFC)The Document Foundation (TDF)が有力候補になっているそうだ(Simon Phipps氏のリポート: PDFSoftpediaの記事The Registerの記事)。

SFCは米国を本拠とする非営利の慈善団体で、GitやInkscape、QEMU、Sambaなど39のメンバープロジェクトをホストしている。Thunderbirdの受け入れは既に承認されており、独立した財団の設立をサポートした実績もある。

TDFはドイツを本拠とする国際的な非営利の慈善団体で、LibreOfficeとDocument Liberation Projectをホストしている。ドイツのThunderbirdユーザーコミュニティーは世界最大だという。TDFでは理事の選挙を終えたばかりで、最終的な決定は新しい理事会にゆだねられるが、Thunderbirdを受け入れる意志を示しているとのこと。

第3の選択肢として、Thunderbirdを独立したプロジェクトにしたうえで、Mozilla Foundation自体がホストするという案もあるという。これらの選択肢はいずれもベストではなく、将来的には「Thunderbird Foundation」を設立してプロジェクトを移行する可能性も視野に入れているようだ。
12758932 story
UNIX

Ubuntu 16.04 LTSリリース、ZFSとLinuxカーネルとのライセンス問題はどうなる 48

ストーリー by hylom
さすがUbuntu 部門より
insiderman 曰く、

4月22日、Ubuntu 16.04 LTS "Xenial Xerus"がリリースされた。新機能や強化点などについてはUbuntu insightsによる公式記事などを参照して欲しいのだが、そのうち「ZFS on Linux」が新たに標準で利用できるようになった点が物議を醸している。

ZFS on Linuxは、Oracle(旧Sun Microsystems)のSolarisに由来するZFSをLinux向けに移植したものだ。ZFSはオープンソース化されているものの、ライセンスはSun独自のCOMMON DEVELOPMENT AND DISTRIBUTION LICENSE(CDDL)である。CDDLはGPLと両立しないフリーソフトウェアライセンスとして知られている。そもそも(真偽のほどは別として)CDDLはGPLの制約に反発する形で作られたという話もあり、「GPLの及ぶモジュールとCDDLの及ぶモジュールは合法的に一緒にリンクすることができない」とされている。

ZFS on Linuxプロジェクト自身もFAQページでライセンス問題があるという旨を掲載しているのだが、いっぽうでUbuntu側はライセンスの問題はないという主張を行っている。これによると、ZFS on Linuxのカーネルモジュール(zfs.ko)はLinuxカーネルとは独立したものであり、またLinuxカーネルの派生物でもない。また、これを利用した際にLinuxカーネルがZFSの派生物になるわけでもない。これは非GPLのカーネルモジュールと同じである、とのことだ。

いっぽう、Free Software Foundation(FSF)のRichard M. Stallman氏は4月11日、これに対しZFS on LinuxをLinuxディストリビューションに組み込んで配布することはライセンス上の問題があると発表しているマイナビニュース)。

解決策としては、ZFSの権利を持つOracleがZFSをGPLにする、もしくはGPLとCDDLのデュアルライセンスにするのが最も平和的ではある。実際、JavaもGPLでのオープンソース化が行われているし(OSDN Magazine記事)、それ以外にもGPLとCDDLのデュアルライセンスを採用しているソフトウェアは存在する。ただ、「GPLに対抗する」というCDDLの存在意義やOracleの立場を見るに、そう簡単にライセンス変更が行われるとは思えない。今回のライセンス非互換問題は裁判沙汰にも発展する可能性があるが、CDDLとGPLの非互換性は長年のトラブルになっていただけに、白黒はっきり付けて欲しい気もする。

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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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