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爆撃機B-52Sはまだ死ねない

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
ニューヨークタイムズにいくぶん興味深い記事が掲載されている。それによると、

B-52爆撃機は時代遅れの存在だ。最初のB-52爆撃機は60年以上前に建造された。しかし、BUFF(Big Ugly Fat Fellow、でかくてデブで醜い)と呼ばれるこの爆撃機は、2040年まで配備が継続されると見られている。真空管はマイクロチップに置き換えられ、灰皿は取り外されるなどの変化はある。しかし、コース計算などでは、今でも計算尺が併用されているという。1956年にビキニ諸島に最初の水素爆弾を落とし、2006年にはアフガニスタンでレーザー誘導爆弾を落としなどして歴史を刻んできた(The NewYork TimesAIR&SPACEslashdot)。

こうした長寿はB-52の堅牢な設計に起因するものだ。しかし、それ以上に後継機の失敗がB-52を延命させてきた。1988年に最先端のレーダージャミングシステムを搭載したB-1ランサー(機体単価2億8310万ドル)が、その10年後には高度なステルス機能を持ったB-2スピリット(機体単価7億2700万ドル)が導入された。しかし、この二つの後継機はあらゆるコストが掛かりすぎるが故に一貫して失敗した。そして、その結果B-52は延命を続けている。

大型爆撃機の必要性は長年にわたって議論されてきた。コソボ、アフガニスタンとイラク戦争、湾岸戦争などに投入されたが、それが必ずしも勝利に結びつかなかったためだ。しかし、今でも南シナ海に作られた中国の人工島に対して威嚇を行うなどの運用が行われている。パイロットの一人であるMark Burley氏はこう語った。「BUFFはチェスでいうルークのようなものです。ボード上の配置によって、戦いの趨勢を変えることができる」と。
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