Prestoエンジン搭載のOpera 12、なんと約2年ぶりにアップデートが公開
タレコミ by caret
caret 曰く、
Opera Softwareは15日、"Presto" エンジンを搭載したOpera 12.x系統の最新版、Opera 12.18をWindows版のみリリースした(窓の杜)。
Opera 12.x系統の新バージョンの公開は2014年4月22日にOpera 12.17がリリースされてから約2年ぶりとなる。
内容はセキュリティ関連の修正で、新たにECC (Elliptic Curve Cryptography)や、GCM (Galois/Counter Mode)をサポートした。この更新により、Opera 12で一部ドメインに接続できない問題が解決される。
また、主要ブラウザに合わせ、RC4のサポートが打ち切られたほか、TLS 1.2がデフォルトで有効になっている。
そのほか、メールクライアント機能に存在していた脆弱性の修正も行われている。
Operaは、3年前の2013年2月12日に独自エンジン"Presto"の開発を終了しWebKitベースに移行することを発表しており(のちにGoogle Chromeに合わせBlinkエンジンの採用に方針変更)、
2013年7月に正式リリースされたOpera 15より現在のOpera 35まで、Blinkベースのウェブブラウザとなっている。
Opera 15以降のOperaは、Opera 12.xにあった多くの機能を切り捨てたため、既存ユーザの反発も大きく、Opera 12.xを継続して使い続けるユーザも多数みられた。
また、2011年6月にOpera Softwareを退社し、新たにVivaldi Technologiesを設立していた共同創設者のヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー氏は、Presto時代のOperaのエッセンスを受け継ぐ新たなウェブブラウザ、Vivaldiを2015年1月に発表し、開発が進められている。
その際、Prestoエンジンの提供をOpera Software側に打診しているが、断られている。
なお、Opera Softwareは2月10日に中国のインターネット企業などから構成されるコンソーシアムの買収提案を受け入れたと発表している。
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