FreeBSD 9.1-RELEASE 登場 17
何気なく9.1にupgradeしていた 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
The FreeBSD Project は 2012 年 12 月 31 日に FreeBSD 9.1 をリリースしたことをアナウンスした (FreeBSD-Announce への投稿、本家/.記事) 。
FreeBSD 9.1 は FreeBSD 9.0 から約 1 年ぶりとなる stable/9 ブランチからの 2 回目のリリースであり、以下の目玉を含むとされている。
- GEM/KMS をサポートした新しい Intel GPU ドライバ
- 高速ユーザ空間パケット I/O フレームワークとして netmap(4) を追加
- The illumos Project からの ZFS の改善
- CAM Target Layer のディスクとプロセッサのデバイスエミュレーションサブシステム
- LLVM libc++ と libcxxrt を含む新しい C++11 スタック (Optional)
- Jail での devfs、nullfs、zfs のマウントとコンフィグレーションファイル (jail.conf(5)) のサポート
- Darwin 拡張に対する互換性を含む POSIX2008 拡張ロケールのサポート
- Emulex OneConnect 10Gbit イーサーネットカードのサポートための oce(4) ドライバ
- Solarflare SFC9000 コントローラーに基づく 10Gb イーサーネットアダプタのサポートための sfxge(4) ドライバ
- Xen 準仮想化バックエンドイーサーネットドライバ (netback) の改善
- HighPoint RocketRAID 27xx に基づく SAS 6Gb/s HBA サポートのための hpt27xx(4) ドライバ
- マルチパス GEOM クラスの改善
- ataraid(8) 廃止によるソフトウェア RAID をサポートするために RAID GEOM クラスをデフォルトで有効化 (i386/amd64 の GENERIC に options GEOM_RAID を追加)
- カーネルによる AVX FPU 拡張をサポート
- IPv6 ハードウェアオフロードのサポートによる多数の改善
なお、注意点として DVD イメージに収録されているものは除き、FreeBSD 9.1 リリースの時点で事前にコンパイルされたサードパーティのパッケージは利用できないとされている。リリース内容の詳細な情報については、リリースノート、及び、詳細版リリースノートを参照されたい。
The NetBSD Project からは、同月 3 日に NetBSD 5.2 がフィーチャーアップデートとして、26 日には NetBSD 6.0.1 がセキュリティ/ バグフィックスアップデートとしてそれぞれリリースされており (SourceForge.JP の記事) 、BSD 系 OS としては 2012 年の最後として相応しい充実した月であったといえる。
その一方で、The FreeBSD Foundation が年末恒例の募金キャンペーンを展開していた件については無事に目標額に達するものの、The NetBSD Foundation が実施していた同様のキャンペーンについては比較的控えめな金額にも関わらずに現時点では目標額の半分にも達しておらず、各 BSD 系 Project の人気をそのまま反映した厳しい結果となっている。
AVX拡張サポート (スコア:2)
AVX拡張は仕様自体は2008年に提案されていて,実CPUとしては 2011年の Sandy Bridge から利用可能でしたが,
FreeBSD は対応が遅かったですね.
他のOSは
- Linux 2009年の2.6.30からサポート
- Windows 2009年のwindows7からサポート
- Apple OS X 2011年の10.6.8からサポート
という感じでした.
新しいハードウェアへの対応,という点ではFreeBSDより Linux の方が有利ですね.
*.1はスルー (スコア:1)
*.0 メジャーアップデートなのに割りと安定
*.1 *.0で見送られたヤバイ変更をする。当然バギー、高負荷をかけるとハングアップ率大
*.2 *.1の犠牲を元に致命的なバグは殆ど減る
*.3 俗にいう安全パイ
*.4 次のメジャーアップデートを控えて日陰者
何度も*.1にヒドイ目にあったのでこういう認識に・・・
Re:*.1はスルー (スコア:1)
けど*.2まで引っ張ると, 変更点が多くなって旧バージョンからの移行が大事になるという罠が.
今回, 自宅サーバを8_stableから9_stableに移行したのですが, jail周りの資源制御が大分変わって, jail内で共有メモリを使うDBサーバを動かしていたり, ファイルの制御フラグをいじくるシステムbuildなんかをやっていたりすると引っかかるとか.
# rc.confとjail.confの整合性もなんか取れていないような…
RELEASEじゃなくてSTABLEで運用するなら, *.0が出てから主なバグが取れた数カ月後ぐらいが移行しどきかもしれませんね.
Re: (スコア:0)
*.0 - メジャーアップデートしたか、じゃあ入れ替えるか、まずは評価を・・・。
*.1 - *.0で満足した、さあ実運用するか。あれ、*.1が出てる。パッケージそのままでシステムだけは上げちゃえ。
という感じが多いなぁ・・・。
Re: (スコア:0)
*.1待ちが常識のWindowsとはえらい違いですね。
Re:*.1はスルー (スコア:1)
Windowsの常識は3.*待ちではなかったかと。
Re: (スコア:0)
Windowsは*.1の出来がいい割に、4.9とか6.2とかがひどかったりしますけどね。
Re: (スコア:0)
6.0忘れてますがな。
初期レベルでは6.0のほうがガタガタな印象がありますが。
PC-BSD (スコア:0)
PC-BSD も一足先にリリースされてましたね。
http://pcbsd.org/ [pcbsd.org]
インストーラも刷新され、jail 環境に Linux を閉じ込めたり jail 関連の新機能を試すのも Warden で簡単に出来るようになったみたいなので、試してみたい方はどうぞ。
自分も今度試してみよう。
Re:PC-BSD (スコア:2)
今回GEM/KMS対応で最近のintelグラフィックまで対応されるようになりましたが, 逆に古めの物, 例えば855GM/GMEを使ったノートPCなどではまともに動かないので, 古いノートPCを再利用しようとする場合には注意が必要です. 認識しないとかじゃなく, 動くけど速度がVESAドライバの1/10程度しか出ないというのがいやらしいところで.
Xで何か問題が起きるようなら, 取り敢えずVESAドライバを使ってみるのがお勧めです. OpenGLとかVideo再生支援とかを使わないのであれば, 十分に実用になります.
# デスクトップではnVIDIAのプロプラドライバを使っているけど
Re: (スコア:0)
毎回そうなんだけど、いい加減、グラフィックドライバの周りの手間なんとかならんのかな。
別にWindowsやAndroidに対抗するわけじゃないけど、
モバイル系のOSの出来がよすぎて、あまりにもかしこすぎて。
もう自動で適切に設定されるのは、当たり前でないと。使う気が起きない。
Re: (スコア:0)
PC-BSD9.0 Isotopeを使ってます(ました)が、Radeon HD 3200を認識させ、WUXGA解像度で起動させるのにえらい苦労した記憶があります…
おまけに起動しても数秒に一度処理が帰ってこなくなるし(これは何かインストールを間違えたのかもしれませんが)。
ディスクの半分だけ使うように設定したかったのに、インストーラーに任せたらもう半分を勝手に潰そうとしてくれたし。
フリーライダーが文句を言うのもお門違いな気がしますが、9.1ではこの辺治ってるんですかね。
128MB のメモリーではインスストーラが異常終了 (スコア:0)
本番使用の前に VirtualBox で動作テストをしようと思っていますが、 128MB のメモリーではインストーラが途中で異常終了してリブートしてしまいます。メモリを 192MB にしたらインストールできました。 9.0-RELEASE は 128MB のメモリーでもインストールできたのですが。
なお、インストール成功後にメモリーを 128MB に減らしても動作に問題はありません。
Re: (スコア:0)
> なお、インストール成功後にメモリーを 128MB に減らしても動作に問題はありません。
と思ったのも束の間、128MB のメモリーでは、何度再試行しても、 perl を pkg_add している最中に突然リブートが発生してしまいました。メモリーを 192MB にして、やっと perl の pkg_add が成功しました。
Re: (スコア:0)
FreeBSD Forums [freebsd.org] と freebsd-stable ML [nabble.com] で話題になったのと同じ現象ですかね?
一応、PR [freebsd.org] も出てます。
Re: (スコア:0)
?
FreeBSDの必要メモリは8MB(Xを使うなら16MB推奨)だったと思ったけど、いつのまにそんなリソース喰いになったの
Re:128MB のメモリーではインスストーラが異常終了 (スコア:1)
> FreeBSDの必要メモリは8MB(Xを使うなら16MB推奨)だったと思った
それはもう10年前の古い話ですね。確かに、4.3-RELEASE [freebsd.org](2003)までは、ハードウェア要件 [freebsd.org]として
と書かれていました。
ですが、4.4-RELEASEの英語版ハンドブック [freebsd.org]でハードウェア要件の記述が消失し、その後ハードウェア要件が復活した7.0-RELEASE [freebsd.org](2008)以降最新の情報 [freebsd.org](8.3-RELEASE [freebsd.org]、9.0-RELEASE [freebsd.org])では
ってことになってます。
#日本語版の方は8.1-RELEASE [freebsd.org]まで、8MB-16MB記述な古い版の翻訳のままだったりしますけど…
実際のところなんぼなんでも最新のFreeBSDが24MBで動くとはとても信じられないのですが…
9.1-RELEASEでkldstatを確認したところ、GENERICカーネルで19.1MB消費してたから、24MBなら動作は不可能ではない…のか…
まあ、少なくとも8MBや16MBではもう普通にはインストールできないのは確実。