カリフォルニア大学とエルゼビアが和解。同校論文はオープンアクセス扱いに 6
ストーリー by nagazou
和解の一例に 部門より
和解の一例に 部門より
大手学術出版社エルゼビア(Elsevier)は、大学などに対してパッケージ契約を行うことで学術誌を読み放題にする制度を取っているが、その契約料が年々上昇している点に対して、各国の大学や研究機関から批判を受けていた。また実際に契約を打ち切る研究機関なども出ていた。カリフォルニア大学もその一つで、2019年にエルゼビアとの購読契約を終了していた(カリフォルニア大学リリース、カリフォルニア大学エルゼビアとのオープンアクセス契約、Science、GIGAZINE)。
そのカリフォルニア大学が2021年3月16日にエルゼビアと和解したと発表。リリースによれば、エルゼビアと先駆的なオープンアクセス協定を結んだとしている。新たな協定により、エルゼビアの学術雑誌に掲載されたカリフォルニア大学の全ての研究論文がオープンアクセスジャーナルの扱いになる。契約は4月1日から発行し、契約期間は4年間となっている。新たな協定では、論文掲載料はこれまでと同様に必要だが、その料金については10~15%ほど削減されているなどの変更があったようだ。
そのカリフォルニア大学が2021年3月16日にエルゼビアと和解したと発表。リリースによれば、エルゼビアと先駆的なオープンアクセス協定を結んだとしている。新たな協定により、エルゼビアの学術雑誌に掲載されたカリフォルニア大学の全ての研究論文がオープンアクセスジャーナルの扱いになる。契約は4月1日から発行し、契約期間は4年間となっている。新たな協定では、論文掲載料はこれまでと同様に必要だが、その料金については10~15%ほど削減されているなどの変更があったようだ。
GIGAZINEによると (スコア:1)
カリフォルニア大学は「アメリカで出版される論文のおよそ10%を担う最大手顧客」とのこと。
エルゼビアは「年間約1000万ドル(約11億円)の購読料に加え、論文著者にも掲載料を求める」と要求していたそう。
また著者負担は
> 引き続き論文著者に対し150ドル(約1万6000円)~9900ドル(約108万円)の掲載料が求められています。しかしすべての掲載料は10%~15%割引され、1000ドル(約11万円)まではカリフォルニア大学図書館が負担するとしています。不足分がある場合は論文著者に連邦政府助成金の余剰資金があるかどうかを尋ね、無い場合は図書館が全額負担するとのこと。
とのことです。
しかし9900ドルの掲載料とは...
Re:GIGAZINEによると (スコア:1)
>しかし9900ドルの掲載料とは...
IF高い雑誌ならまあ無くもないかと。
最近だとNatureなんかも1万ドル超えるOpen Access Feeを出してましたし、ElsevierでもIF高いCellとかならそのぐらい吹っ掛けてもおかしくはない。
オープンアクセス専用誌でなければ、(オープンアクセスにするのに)そこそこ高い掲載料がかかります。うちの分野だと30~40万円ぐらいは取られる感じ。
※近年創刊されてるオープンアクセス専用誌(といってもMDPIとかのグレーなやつではなく、古参の学会が出しているもの)だと10~20万円ぐらいのもありますが。
Re: (スコア:0)
MDPI嫌う人多いけど情報処理学会みたいにIFさえ取れないような
学会のジャーナルよりはずっとマシだと思うけどね。
文献サーベイしててもMDPIの存在感はここ数年で飛躍的に高まってると感じるよ。
むしろ日本の弱小学会を見捨てるタイミングに来てるんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
目クソ鼻クソを笑う
Re: (スコア:0)
ただそうやって鼻で笑う意識の結果がバカ高い掲載料や購読料な訳で
信用と収益の在り方を見直すべき時期に来ては居るんだろう
どうするのが正解かは分からんがね……