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2023年10月のオープンソース人気記事トップ5
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著作権

マツダ、オープンソースのAPIクライアントが著作権侵害だと主張してGitHubから削除させる 61

ストーリー by headless
侵害 部門より
マツダがオープンソースのホームオートメーションソフトウェア Home Assistant が使用するオープンソースのAPIクライアントについて GitHub に DMCA 通知を送り、マツダ車へのアクセス機能を削除させたそうだ (Home Assistant のブログ記事Ars Technica の記事GitHub のプルリクエスト)。

この API クライアントは Python および JavaScript で書かれており、マツダが Android / iOS 向けに公開している MyMazda アプリが使用する MyMazda (Mazda Connected Service) API を通じたマツダ車の各種情報へのアクセスを可能にするものだ。マツダは API クライアントのコードがプロプライエタリな API 情報を含む同社の特定の情報を利用して書かれたものであり、MyMazda アプリと同じ機能を提供するため著作権侵害だと主張している。

米連邦最高裁では Oracle 対 Google の裁判で API が著作権保護の対象になるかどうかの判断を示さなかったものの、API が著作権保護されると仮定してもその保護は弱く、使用はフェアユースにあたるとの判断を示している。そのため、裁判になればフェアユースが認められる可能性も高いが、API クライアント開発者の Brandon Rothweiler (brd99) 氏は余暇に開発しているソフトウェアのための裁判で財政的リスクを負うことはできないとして、MyMazda API 統合の削除を決めたとのこと。

Home Assistant はブログ記事でマツダの動きに落胆したと述べ、最近 Tesla が公式 API のドキュメントを公開したことや、Volkswagen Group が Home Assistant をフィーチャーするアプリストアを公開したことに触れてオーナーが自分の車のデータを活用できるようになる利点が大きいと指摘。この点でマツダが Home Assistant と合意できる部分もあるはずだとして、対話を呼び掛けている。
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オープンソース

オープンソースエコシステムへのサプライチェーン攻撃が大幅に増加 31

ストーリー by headless
増加 部門より
Sonatype の報告書 9th Annual State of the Software Supply Chain によると、2023 年にはオープンソースエコシステムへのサプライチェーン攻撃が大幅に増加しているそうだ (プレスリリースBetaNews の記事報告書: PDF)。

調査対象は Maven Central (Java)・npm (JavaScript)・PyPI (Python)・NuGet (.NET) という 4 つのエコシステム。これらのエコシステムでは 9 月時点で 245,032 個の悪意あるパッケージが見つかっており、2022 年 (88,000 個) の 3 倍近い数字になっている。Sonatype が調査を始めた 2019 年分から 2022 年分までの累計と比較しても 2 倍以上となるようだ。

また、2023 年に Maven Central でダウンロードされたソフトウェアのうち、10% が既知の脆弱性を含んでいたという。この比率は 2021 年の 14%、2022 年の 12% から減少傾向している。ただし、2022 年の調査と同様に脆弱性を含むダウンロードの 96% は既に修正版が入手可能であり、事前に確認すれば回避可能だったとのことだ。
17403607 story
プログラミング

日本語対応の分かち書きライブラリ『BudouX』、AndroidやChromeに標準搭載へ 43

ストーリー by nagazou
搭載 部門より
Googleが9月24日、公式ブログ上で日本語などアジア圏の言語でのテキスト折り返しを改善するための「BudouX」という「分かち書き」ライブラリを紹介している。アジア圏の言語は単語と単語の間にスペースを入れないため、テキストが意図しない位置で改行されてしまい読みにくくなることがある(Googleブログ窓の杜)。

「BudouX」はこの問題を解決するために開発された。「BudouX」は、オープンソースのライブラリで、サイズはモデルを含めて20KB程度とコンパクト、かつさまざまな言語モデルを学習できる特徴がある。現時点では日本語と中国語(簡体字と繁体字)で利用可能で、JavaScript、Python、Javaなどのプログラミング言語でサポートされている。このライブラリは既に「adobe.com」などで活用されているという。また、「Google Chrome 119」以降では、特定条件で自動的に「BudouX」の分節区切りが適用される。また、「Android 14」以降でも「BudouX」が使われているとのこと。
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テクノロジー

Preferred NetworksがOSSの大規模言語モデルを公開 12

ストーリー by nagazou
公開 部門より
Preferred Networksは9月28日、大規模言語モデルであるPLaMo-13Bを公開した。PLaMo-13Bは、日本発の大規模な事前学習済み言語モデル(LLM)で、約130億のパラメータを持ち、日本語と英語に特化している。これまで日本語対応のLLMが少なかったため、日本国内での利用に適しているとされている(PLaMo-13Bを公開しましたWEEL)。

PLaMo-13BはApache License Version 2.0のオープンソースソフトウェアとして提供されており、研究や商用利用が可能。性能は、他の同規模のLLMと比較しても優れており、日本語と英語のベンチマークスコアでも高い評価を受けている。この性能は、日本語データセットと英語データセットの効果的な学習、および130億のパラメータを持つことによるものとされている。

あるAnonymous Coward 曰く、

またAI界隈の自称OSSかと思って見に行ったらApache License 2.0なのでガチのOSSライセンスだった。

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バグ

GNOMEでは1クリックでのリモートコード実行につながるlibcueの脆弱性が修正される 9

ストーリー by nagazou
修正 部門より
headless 曰く、

CD のトラック情報を格納した CUE シートを処理する libcue の 2.2.1 までのバージョンで配列範囲外へのアクセスに対する脆弱性 (CVE-2023-43641) が見つかり、バージョン 2.3.0 で修正された (The GitHub Blog の記事Ars Technica の記事)。

この脆弱性は CUE シート (.cue) の INDEX 文の処理に関するバグによるもので、攻撃者は細工した INDEX 文を含めることでコード実行が可能になる。これにより、GNOME では 1 クリックでのリモートコード実行につながるという。

GNOME ユーザーがウェブサイトのダウンロードリンクをクリックするとファイルが「~/Downloads」に保存され、ファイルのインデックス生成のため tracker-miners によるスキャンが自動的に行われる。ダウンロードされたファイルが CUE シートの場合は解析に libcue が用いられるため、INDEX 文が細工されていればリモートからコードを実行される結果となる。

そのため特に GNOME ユーザーに対し、なるべく早い更新が呼びかけられている。

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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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