中国、市民を信用格付けして社会統制を行う「個人信用情報システム」構築中

あるAnonymous Coward 曰く、

中国政府は現在、市民のネット上での社会活動や資金移動などのデジタル記録を作成し、管理するためのシステム「social credit system(社会信用システム)」をテスト中だという。このシステムは、全国民の行動を監視し点数を付けてコントロールことを目的としており、社会ルールの違反者に罰点を科し、国民の信用度を格付けするという。現時点では36以上の地方都市で試験導入されているとしている。このシステムでは、不正乗車や信号無視、「二人っ子政策」を含む家族計画規則などの違反行為に罰点を科し、システム上で管理されている個人のスコアから罰点分の点数が引かれる。（MITTechnologyReview、GIGAZINE、WSJ、Slashdot）。

信用度が低いと、国民の日常生活に悪影響を及ぼす可能性もある。中国の司法界は既に、全国の社会信用システムに接続されるであろうブラックリストのシステムを作っている。杭州の法律専門家Zhuang Daohe氏によれば、ある男性は旅行会社の共同所有者であるにも関わらず、航空機や高速鉄道の切符が購入できない。男性は地主との裁判で敗訴し、杭州の裁判所によってブラックリストに掲載されたためだという。