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ニュース

東シナ海のタンカー事故の影響は短期で局所的という見方

タレコミ by masakun
masakun 曰く、
日本の水産学者である勝川俊雄東京海洋大学准教授が「奄美大島沖で大規模な石油流出事故 海洋生態系への影響は?」という記事を発表している(Yahoo ニュースTogetter)。

1月6日に上海沖の東シナ海でイラン船籍のタンカーSANCHI号が衝突後に南方に漂流しはじめて、1月14日に奄美大島西300kmの地点で炎上沈没し、積み荷のコンデンセート13.6万トンが流出した(毎日新聞)のだが、SNS上ではロイターが伝えた拡散予想図をもとに「日本の海が死ぬ」と騒がれたり、日本のメディアで報道されないのか陰謀論がささやかれたりしていたそうだ。そのため専門家の立場から事故の影響を分析し、nature.com の記事より、不確実性が大きく事故の影響はよく分からないと紹介。しかしながらコンデンセートは揮発性の高い軽質油のため、「海の表面で拡散しながら、大気に蒸発していくことになる」そうで、もし本州に到達したとしても蒸発・希釈が進んで濃度は低くなっているだろうとのこと(ひえたろう氏のツイートグリーンピースによる「石油タンカーの衝突事故に関する概況報告書」も参考に)。

さらに2月7日に公開された記事「重油流出事故の情報が発信されない理由を海上保安庁の中の人に聞いてみました」によると、現場で対応にあたっている海上保安庁は紙ベースで公開しており、日本でタイムリーな情報発信ができないのは役所側の問題ではないかという。また現場海域では「海表面の薄い膜状の油の処理としては一般的な手法」で「中国船と連携して、表面の油付近を船で航行して、海水との混合を促している」とのこと。

なお勝川氏の提案を受けてか海上保安庁は2月8日に「奄美大島等における油状物関連情報」を公開したが、内容は限定的だ。この理由として役所側に「不確かなことは発信してはいけない」という意識が働きやすい」という牛山素行静岡大学防災総合センター教授の見方を紹介しておきたい。

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