米国、万国郵便条約から離脱を表明。中国から届く郵便物の到着料が不公平と主張

あるAnonymous Coward 曰く、

米トランプ政権は、万国郵便条約から離脱する意向を発表した。この条約によって中国からの郵送物が不当に安くなっているという。国連傘下の万国郵便連合（UPU）が取りまとめる万国郵便条約では、発展途上国支援のために一部の国からの郵送料金を安く設定している。現在、この発展途上国の中に中国も含まれており、中国が割安な料金で輸出を伸ばす一方、米国の消費者や企業が高い料金で損失を被っているとしている。

郵便事業者が郵便物の重さや量に応じて相手国の事業者に支払う「到着料」のうち、特に軽量の小包は格差が大きいとされる。米国は中国から送られてきた郵便物を高いコストで国内配達するが、中国側から受け取る到着料は少ない。米政府は損失を埋めるため米国内で高い郵便料金を設けざるを得ないとしている。米国側は万国郵便条約における料金設定の再交渉を望んでいるが、UPUに加盟している他の国から強く反対され不満を持っていたという（BBC、日経新聞、THE HILL、Slashdot）。