寄生虫が体重増加を抑制するメカニズム
タレコミ by pongchang
pongchang 曰く、
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寄生虫での体重増加抑制効果について群馬大などの研究グループが論文を発表した(上毛新聞の記事、群馬大学の報道発表、Infection and Immunity誌のアブストラクト)Heligmosomoides polygyrusという腸管寄生蠕虫を高脂肪食を与えたマウスに感染させた。
血中のノルエピネフリン濃度が対照の2倍に増え、交感神経系の活動が活発になっていた。また脂肪の分解を促すミトコンドリア脱共役蛋白質(uncoupling protein;UCP1)の発現が脂肪組織で増加していた。
腸内細菌叢をみると、エシュリキア(大腸菌)属とバシラス属(枯草菌などの仲間)が増加していた。腸内細菌は腸管内容の脂肪濃度でも異なるが(pdf)寄生虫が脂肪を横取りするなり代謝して酢酸などに変えた結果として腸内細菌叢が変わったのか?免疫応答なのか?その辺は論文は触れていない。
寄生虫症でノルエピネフリンが上がるのが本当なら高血圧など併発症も懸念される。一方でヒトのやせ薬としてのβ3受容体アゴニストは不成功に終わっている。
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