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iOS

Apple、ペアレンタルコントロールアプリの削除理由は「MDMと呼ばれる高度に侵入する技術」の使用

タレコミ by headless
headless 曰く、
Appleは4月28日、サードパーティーのペアレンタルコントロールアプリに対するApp Storeでの扱いが批判を受けている問題について声明を公開した(SlashGearの記事VentureBeatの記事Mac Rumorsの記事The Registerの記事)。

3月にKaspersky Labがペアレンタルコントロールアプリに関するAppleの反競争行為をロシア連邦反独占庁(FAS)へ訴えているが、4月25日には人気のペアレンタルコントロールアプリを開発するKidsloxとQustodioが欧州の競争当局へAppleを訴えたそうだ。これを報じたThe New York Timesの記事では、App Storeで数多くのペアレンタルコントロールアプリが重要な機能を制限するよう修正を求められ、修正が間に合わなければ削除されたことを指摘。このような制限はAppleが自前のペアレンタルコントロール機能「Screen Time」を発表した直後から強制されるようになったことや、サードパーティーのペアレンタルコントロールアプリからScreen Timeに乗り換えることで制限レベルが低下すること、親子ともにiPhoneを使っていなければ親が子供のデバイスを管理できないことなどを批判している。

これに対してAppleの声明では、修正を求めた理由としてアプリが「(企業向けにAppleが用意している)モバイルデバイスマネジメントあるいはMDMと呼ばれる高度に侵入する技術」を使用していたことが判明したためだと反論。MDMはデバイス内の個人情報やカメラへのアクセス許可などを第三者がコントロールしたりアクセスしたりすることを可能にするもので、一般消費者向けのアプリで使用することはリスクが高く、App Storeのポリシーに明確に違反すると述べている。

Appleは非エンタープライズ開発者によるMDMの利用を調査した結果に基づいて2017年半ばにガイドラインを更新したと説明しているが、Kaspersky Labが修正を求められる根拠となったApp Store Reviewガイドラインの2.5.1にAPIの目的外使用を禁止する記述が追加されたのは2017年末のことだ。いずれにしてもAppleの説明は、何年も前から公開していたアプリのガイドライン違反がScreen Time発表直後に指摘された、と感じている開発者の不満を解消するものにはなっていないようだ。元Appleのトニー・ファデル氏はAppleがユーザーの選択を制限するのではなく、サードパーティーがペアレンタルコントロールを実現できるようにするAPIを提供すべきだと述べている。
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