米 CDC、COVID-19 ワクチン完全接種済みの人にもデルタ変異株対策としてマスク着用を再び推奨
米疾病予防センター (CDC) が COVID-19 ワクチン完全接種済みの人向けガイダンスを 7 月 27 日付で更新し、マスク着用の推奨を復活させた(ガイダンス、 The Verge の記事、 Ars Technica の記事、 SlashGear の記事)。
ガイダンスでは 5 月の更新で、ワクチン完全接種済みであれば法律やビジネス・職場等のルールで規定されていない限り、マスク着用と安全な距離の確保をすることなくパンデミック前の活動を再開できると明記されていた。
今回の更新では COVID-19 ワクチンがデルタ変異株を含む変異株に対し重症化や死亡を防ぐ効果があること、ワクチン完全接種済みならデルタ変異株であっても感染する割合は低く、感染しても軽症で済む傾向がみられる一方で、完全接種済みでもデルタ変異株に感染すれば他の人に感染を広げる可能性があることが既知の情報として追記された。
感染拡大地域ではデルタ変異株の感染予防と感染拡大防止のため、屋内の公共の場所でのマスク着用が推奨されている。また、本人または家族の免疫が低下している場合や COVID-19 重症化リスクが高い場合、家族にワクチン未接種の人がいる場合のマスク着用も推奨される。公共交通機関利用時のマスク着用方法として鼻と口を覆うことも明記された。一方、安全な距離に関する記述は削除されている。
マスク着用が必要な感染拡大地域と位置付けられるのは、過去 7 日間の 1 万人当たり新規感染者数が 50 人以上、または過去 7 日間の新規陽性率が 8 % 以上のいずれかを満たす地域 (感染レベル「中高」以上) であり、最新データでは全米の郡の 3 分の 2 以上が該当する(郡別感染状況)。
また、これまでは感染者と接触しても症状が出ない限り検査不要とされていたが、今回の更新では症状がなくても接触から 3 ~ 5 日後に検査をすること、陰性と判定されるまでは屋内の公共の場所で 14 日間はマスクをすること、陽性だった場合は 10 日間隔離することが必要とされている。
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