Haier、オープンソースのプラグインに削除要請を送ってコミュニティの反発を受ける 23
ストーリー by headless
反発 部門より
反発 部門より
Haier Europe がオープンソースのホームオートメーションソフトウェア Home Assistant 用のプラグイン作者に削除要請を送ったが、コミュニティに強く支援された作者の反論を受けて方針転換を余儀なくされたそうだ
(削除要請タイムライン、
FAQ、
The Register の記事)。
1 月 15 日付で削除要請を送ってきたのは Haier Europe の Security and Governance Department という部署で、プラグインが同社のサービスを認められていない方法で使用して同社に著しい経済的損害を与えたと主張していた。プラグイン「hon」および「pyhOn」の作者 Andre Basche 氏 (Andre0512) は Haier がオープンソース・オープンスマートホームコミュニティを支持せず、同社のブランドに忠実なユーザーを落胆させることは非常に悲しいとしつつ、近日中の削除を約束する返信を送った。
ただし、すぐに削除はせず、削除要請について Readme に記載したバージョンのリリースや Home Assistant フォーラムでの告知などを行った結果、コミュニティから Haier への強い反発が起こる。GitHub ではコードを削除されにくくするためのフォークが急増し、Wikipedia 英語版でストライサンド効果の例として一時挙げられる事態にもなっていた。
Basche 氏はこのようなコミュニティの支持を背景に反論を開始。
1 月 15 日付で削除要請を送ってきたのは Haier Europe の Security and Governance Department という部署で、プラグインが同社のサービスを認められていない方法で使用して同社に著しい経済的損害を与えたと主張していた。プラグイン「hon」および「pyhOn」の作者 Andre Basche 氏 (Andre0512) は Haier がオープンソース・オープンスマートホームコミュニティを支持せず、同社のブランドに忠実なユーザーを落胆させることは非常に悲しいとしつつ、近日中の削除を約束する返信を送った。
ただし、すぐに削除はせず、削除要請について Readme に記載したバージョンのリリースや Home Assistant フォーラムでの告知などを行った結果、コミュニティから Haier への強い反発が起こる。GitHub ではコードを削除されにくくするためのフォークが急増し、Wikipedia 英語版でストライサンド効果の例として一時挙げられる事態にもなっていた。
Basche 氏はこのようなコミュニティの支持を背景に反論を開始。
- プロジェクトが使用規約のどの項目に違反するのか
- 認められていない方法とは何か
- 著しい経済的損害とは具体的に何ドルか
- プロジェクトがいつ Haier の知的財産を侵害したのか
といった質問を添え、適切な合意点を見つけられないか検討を求めた。
1 月 19 日には Haier US が Haier Europe とは独立しており、米国で使用するオープン IoT プラットフォームの SmartHQ は Home Assistant との統合を妨げることはないと宣言。Haier Europeも同日、同社のエコシステムをオープンにしてIoTプラットフォームの統合を可能にするすべての機会とソリューションを検討していると述べるブログ記事を公開、翌日にはIoTおよびエコシステムの責任者から対話を持ち掛けるメッセージが届いたとのことだ。
ストライサンド効果 (スコア:1)
日本でいう「ケストフエールの法則」ってやつですね。
Re:ストライサンド効果 (スコア:1)
スラド「俺、消えっから!」
Re: (スコア:0)
やったね! スラドが増えるよ!
Re: (スコア:0)
> ケストフエール
最初見たとき、そういう名前の学者でもいるのかと...
技術(経済的利益)の囲い込みとFLOSS.etcコミュニティのあるべき姿 (スコア:0)
実際に、家電を販売する事業体と家電を利用するユーザー側には利害の対立が存在する
それは、知的財産であったり、自分で修理する権利であったり、様々で互いにとっての
利益を侵害仕合ながらも、合理的着地点を目指さなければならない。
今回の事案のように事業体側が一方的にユーザー側を威圧する対応は現代にはそぐわない
そればかりか、事情を知らないユーザーにも事業体に対する悪印象を与えるものであって
如何に知的財産の侵害や経済的利益の侵害など法的根拠をならべたててもこれを盾にする
事業体の商品を購入したいと思うユーザーは少なくなるというのが現実である。
まぁ、日本では起こり得ない問題だけど、海外だとこういう対立が、ちゃんと問題として
取り上げられて、事業体側が折れるというのが、海外らしいなぁと思いを馳せるのである
字余り。
Re: 技術(経済的利益)の囲い込みとFLOSS.etcコミュニティのあるべき姿 (スコア:1)
日本人的には、今回のOSSコミュニティ側の手の進め方は少々モラルに反した位置づけになるでしょうね。
まあ日本には日本のやり方があると思います。
Re: (スコア:0)
どこがモラルに反してるの?
反してるのはOSS側じゃないよねぇどう見ても
日本でも同じ事になると思うよ
Re: 技術(経済的利益)の囲い込みとFLOSS.etcコミュニティのあるべき姿 (スコア:2)
まあ実際、使うとサービスの利用規約違反になるツールはネットに溢れてる。
OSSかどうか問わずね。
典型例で言えば、Amazonでの自称せどり(実質転売)自動化ツールとか、Twitter(X)の投稿自動化ツール(APIを使わないやつ)とか。
それを公開することの是非を問うたところで、やるヤツはやる、というだけ。
OSSでもプロプラでも、倫理観がないモノや、ユーザーが潔白な使い方ができないものはある。
Re: (スコア:0)
削除を約束しておいての手のひら返しは日本でなくともモラルに反した行為。
Re: (スコア:0)
返答としては数日中に削除するとしただけで、その後にユーザの告知をしただけでは……。
結果として、数日経つ前にhaier側が手のひら返したっぽいけど
Re: (スコア:0)
契約内容が不当な場合はその限りではない
Re: (スコア:0)
順番がおかしい。
最初のメールで violation of our term of service と書かれているからライセンス違反。
ならば公開する前に許可を得るべきなのに。
Re: (スコア:0)
いや、最初のライセンス違反はハイアール側が一方的に言ってるだけで、ライセンス違反があったかどうかはまだわかってないだろ。どの条項に違反しているかも通達しないライセンス違反は普通の社会では認められない。ある種のイデオロギー下では当たり前かもだが。
Re: (スコア:0)
その結果、利益の出なくなった商品が廃盤になったり、品質が下がったり、値上げされたりするのですね。
Re: 技術(経済的利益)の囲い込みとFLOSS.etcコミュニティのあるべき姿 (スコア:1)
まるで日本製品の品質が下がってなかったり値上げしてないかのような言い方ですね(煽)
Re: (スコア:0)
別に日本に限ったことではないかと
firefoxの自滅っぷりは皆さんよくご存知じゃないですか
Re: (スコア:0)
>如何に知的財産の侵害や経済的利益の侵害など法的根拠をならべたてても
いや、ちゃんと権利は守って活動しようよ。
ユーザ側だって権利侵害されたら戦うべきだし、そこはお互いに尊重しよう。
Re: (スコア:0)
海外だと修理する権利とかもそうだけど、買ったものをどう使おうが買った人の自由という考え方があって、
この場合APIの独占とユーザーの自由、どちらが優先されるかってのが争点なんじゃない?
特にAPIにプロテクトがかかってなくて自由に使える状況で売られていたのなら。
ユーザーは買ったんだから製品を自由に拡張したいんだと思うよ。
他社が金儲けのためにプラグインを売ったら、それはまた違う話になると思う。
Re: (スコア:0)
個人で利用するところは妨げてないので、それとは別の話です。
githubで公開しなければ、問題にならなかった。
交渉は大切 (スコア:0)
教訓は「交渉は大切」かな。
日本の教育で育つかはギモン
Re: (スコア:0)
地方自治とか見てると日本語を理解してるのか怪しいと思うほど会話が成立してないよね。
交渉に応じる必要性を感じてないのかもしれないけど。
Re:交渉は大切 (スコア:1)