iPhone 5sのセキュリティコプロセッサーのファームウェア復号鍵が公開される
iPhone 5sのA7チップに搭載されているセキュリティコプロセッサー「Secure Enclave」のファームウェアを復号するという復号鍵がThe iPhone WikiとTwitterで公開された(xerub氏のツイート、 The Registerの記事、 iClarifiedの記事、 Softpediaの記事)。
Secure EnclaveはL4マイクロカーネルベースのOSを実行し、ファイルシステムに保存するデータの暗号化やTouch IDから送られた指紋データの処理などをiOSから独立して実行する(iOSのセキュリティ: PDF)。今回公開された復号鍵は暗号化されたSecure EnclaveのOSを復号するもので、セキュリティ研究者などが脆弱性を調査するのに役立つとみられる。なお、暗号化されたファイルシステムの復号が可能になるわけではなく、Secure Enclave自体のセキュリティを低下させるものではないという。復号鍵を公開したxerub氏によれば、同氏がGitHubで公開しているimg4libとsepsplit.cを使用することで復号が可能になるとのことだ。