Fabrice Bellard氏、JPEGの置き換えを目指す新画像フォーマット「BPG」を開発 103
新型 部門より
FFMPEGやQEMU、JSLinuxの開発者として知られるFabrice Bellard氏が、JPEGを置き換える新しい画像フォーマットとして、BPG(Better Portable Graphics)を提案している。BPGは同品質のJPEG画像と比較して、ファイルサイズはおよそ半分になる。コマンドラインのエンコーダー・デコーダーを含むlibbpgライブラリはソースコードとWindows用バイナリがリリースされており、Webブラウザで利用可能なJavaScriptのデコンプレッサーも同梱。有名なLenaの画像を使用したデモのほか、複数のデモが公開されている。
BPGはH.265(HEVC)のサブセットをベースとしており、JPEGから変換する場合の劣化を減らすためJPEGと共通の色空間(グレイスケール、YCbCr 4:2:0、4:2:2、4:4:4)をサポート。アルファチャネルをサポートするほか、RGB、YCgCo、CMYKといった色空間もサポートしている。より高いダイナミックレンジを実現するため、各チャネル8ビットから14ビットまでをネイティブサポートし、ロスレス圧縮もサポートしているという。 このほか、EXIFやICCプロファイル、XMPといったメタデータを埋め込むことが可能とのことだ。