Google Playで多数のクローンが公開されたオープンソースのTorrentクライアント、本家がコピーアプリとして削除される 20
Googleらしい出来事ですね 部門より
headless曰く、
オープンソースのAndroid向けTorrentクライアント「LibreTorrent」はGoogle Playで10万回以上インストールされている人気アプリだったが、広告を追加してコンパイルしただけのクローンが多数公開され、さらにオリジナル版は「スパムアプリ」と誤解され削除されてしまったそうだ(TorrentFreak、Android Police)。
Google Playのデベロッパープログラムポリシーでは、「ユーザーに迷惑メールを送信するアプリや、別のアプリを複製したアプリ、低品質のアプリ」などを「スパム」アプリと規定している。オリジナル開発者のYaroslav Pronin氏によれば、Google PlayではLibreTorrentのクローンが2016年以降多数公開されており、その大半がソースコードに手を入れることなく広告を追加しただけのものだったという。こういったクローンは昨年、Pronin氏の要請により多数削除されたが、削除されても新たに公開される状況が続いていたようだ。その結果、Pronin氏はLibreTorrentがスパムポリシー違反で削除されたとの通知を10月8日に受けることになる。
Pronin氏は自身がオリジナルの開発者だという証拠などを示して反論したが、Google側はそれでもLibreTorrentはスパムだと主張。選択可能なオプションは名前を変えて再公開することのみだと説明されたそうだ。Googleの返答はその1回だけであり、状況を理解しようとせず、悪意あるソフトウェアは苦情が出るまで放置するGoogleの姿勢にPronin氏は落胆しているという。フリーソフトウェアを支持するPronin氏にとって問題はそれだけではなく、LibreTorrentが削除されることでフリーソフトウェアを知る機会が減ることの方が重要とのことだ。