「オープンソースソフトウェア」を俺流解釈する人が増えている? 118
ストーリー by nagazou
昔々あるところに 部門より
昔々あるところに 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
OSSを巡る先人たちの議論から幾星霜、OSSが一般的になったことの悪影響として、オープンソースの定義を良く知らずに勝手に解釈している人が増えているという話がTwitterでちょっとだけ盛り上がっているようだ(Togetterまとめ)。
議論の発端はよく分からないが、どうも「ソースコードをOSSライセンスで公開するだけではOSSと呼べない」「GitHubでプルリクを募るなど開発体制もオープンであるものがオープンソースだ」みたいな話が発端となったようで、当時を知る方々が歴史的経緯やOpen Source Initiativeによる定義などを説明するも、それにさらに違うコメントが寄せられたりと、なかなか苦戦しているようである。
またここから波及して「GitHubに公開されていればライセンスが無くてもOSS」「OSSだからどう使っても自由」といった勘違い事例を見たとのツィートも上がっていて、歴史を語り継いでいかないといろいろと不味いかもしれない。
タイトルに関して (スコア:4, すばらしい洞察)
△「オープンソースソフトウェア」を俺流解釈する人が増えている
〇「オープンソースソフトウェア」を俺流解釈する人は今も昔も沢山いる
Re:タイトルに関して (スコア:1)
OSSの定義はみな無意識に守っている (スコア:4, 参考になる)
「オープンソースソフトウェアはOSIに認められたオープンソースライセンスで配布されるソフトウェアのことである」と聞いて、そんな狭い定義のはずがないという反応を示す人が多いことに驚かされる。
これ、みんな当たり前のように守っていて空気になっているから、もう意識してない人が多いんだよね。だから、あえて明示するとそんな反応が返ってくる。
githubでソフトウェア公開するときに、ライセンス何にしようかな、一番手軽そうだからMITライセンスでいいか、みたいな感じにすることこそが、「OSIに認められたオープンソースライセンスで配布」することだから。
だから「それ以上でもそれ以下でもない」のうち「以下」の話は問題にしてないし、もはやする必要もないんだ。
10年前以上の話で、専門じゃない人が書いた文章だけど…… (スコア:2)
と学会 [wikipedia.org]の同人誌で「オープンソース」と「パブリックドメイン」をごっちゃにしてる記事が有って「あ〜あ……」となった事が……
Re: (スコア:0)
スラド民も他人事じゃないレベル
Re:10年前以上の話で、専門じゃない人が書いた文章だけど…… (スコア:2)
今からすると「オープンソース」と云う言葉は、そこそこ広まってたけど裏を返せば、「言葉は知ってても、細かい定義までは知らない」人も多くなった時期だったかと。
最近でも新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)で (スコア:0)
自己流のOSS責任論を展開する弁士さん多かったですしね。。。
Re:最近でも新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)で (スコア:1)
そもそも論でCOCOAのコアはOSSですが,アプリとしてのCOCOAは非OSSですしね.
Re: (スコア:0, おもしろおかしい)
> そもそも論でCOCOAのコアはOSSですが
ぐぐる様とあぽー様のプロプラですがなにか?
Re: (スコア:0)
プロプラはCOCOAのコアではなくて,Exposure Notifications API [github.com]じゃないですか?
プロプラのAPIを叩くとOSSじゃなくなるなら,OSSのOS以外はOSSが成立できないのではないでしょうか.
Re:最近でも新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)で (スコア:2, すばらしい洞察)
なんだかこのトピックにぴったりのACって感じがするよ
Re: (スコア:0)
厚労省のプロプライエタリだよね
位置ゲーみたいなもんなのにリリース日に審査通ってないとかリンク貼らないとか
完成したら即サポート打ち切りとかほんとサービス運営舐めてるにも程があるよな
Re:最近でも新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)で (スコア:1)
勘違いしてる奴多いがプロプラではないぞ
OSSとは (スコア:0)
誤解してるといわれてる人もあながち間違ってはいない。
wikipedia [wikipedia.org]によると
ソースコードを商用、非商用の目的を問わず利用、修正、頒布することを許し、それを利用する個人や団体の努力や利益を遮ることがないソフトウェア開発の手法。ソースコードへのアクセスが開かれている(ソースコードが公開されている)ことではない。オープンソース・イニシアティブ は、「オープンソース」と名乗るための要件として「オープンソースの定義」を掲げている。
となっていて、オープンソース・イニシアティブのオープンソースの定義 [wikipedia.org]は
・自由な再頒布
・ソースコード(「ソースコード公開」も含む自由な利用)
・派生物(Derived Works. 派生物の自由な利用)
・原著作者のソースコードとの区別 (Integrity) - これはTeXなどパッチのみの配布を要求するソフトウェアをOSDに合致させるための妥協の産物である。
・特定人物・集団に対する差別の禁止 - たとえば「特定国家への輸出を禁ずるソフトウェア」はOSDに合致しない。
・使用分野 (Fields of Endeavor) に対する差別の禁止 - 例えば「兵器への利用を禁ずるソフトウェア」はOSDに合致しない。
・ライセンスの権利配分(Distribution of License. ライセンスが再頒布者に認める権利は差別なく与えなければならない。)
・ライセンスは特定製品に限定してはならない
・ライセンスは他のソフトウェアを制限してはならない - 著作物として別個のものと明確に定義できる各ソフトウェアはそれぞれ別のライセンスであってもよい(例えば一方がオープンソースライセンスであっても他方はプロプライエタリであってもよい)。GPLもこの条件に合致している("集積物の別の部分と見なされるパッチ"を参照)。
・ライセンスは技術中立 (Technology-Neutral) でなければならない - ライセンスに特定技術に依存するような条項があってはならない。例えばクリックラップ(英語版)などのソフトウェア利用許諾契約は、GUIのクリック操作という、契約に対する明確な同意の意思表示を強要する。仮に「クリックラップ」条項が含まれたオープンソースソフトウェアをCUI環境でしか動作しないソフトウェアに組み込んだ場合に問題が発生する。
これはあくまでOSIの掲げる「オープンソースの定義」 (スコア:5, 参考になる)
Wikipediaの記事からたどれるオープンソース・イニシアティブのページには、こうあります。
https://opensource.jp/osd/osd-japanese.html [opensource.jp]
> 私たちは 「オープンソース」という用語をOSDに準拠しているという意味で使
> うことを推奨していますが、 総称的用語としての「オープンソース」には何
> の保障もありません。
オープンソース・イニシアティブの掲げるオープンソースの定義(The Open Source Definition, OSD)と
一般用語としてのOSSには乖離があるということを、OSI自身も認めていて、
その上でうちらはこういう定義で行くよ、という宣言です。
だから、OSSの定義とはこうあるべき、という文脈で引用するものではないと思います。
OSSの定義を考えるうえで参考にはなります。
USB (スコア:1)
Re: (スコア:0, 荒らし)
ただしソースはWikipedia
Re: (スコア:0)
スラドでもなかなか苦戦しそうである。
#Wikipediaを良く知らずに参考文献している人が増えているという話も必要かも
Re: (スコア:0)
良く知ればWikipediaを参考文献にしても良いでしょ
Re:OSSとは (スコア:1)
Wikipediaを良く知ったヤツはお前の見た版と俺の見た版の内容が同じとは限らないという極めてシンプルな一点をまず理解してるはずだからやはり参考文献にはしない
本当に良く知ったヤツが参考文献にするなら版を明記する
これは書籍でも同じなので気の利いた本は実際そうなってる
Re:OSSとは (スコア:1)
紙の書籍の話なら、同じ版でも内容が違うのはよくあること。
歴史学とか、文献学とか、文学とかの人は、出版社が商売のためにつける情報であって参考情報のひとつに過ぎない。
普通の人が気にする必要ない。それはこの掲示板みたいなところだと、読む人が記事の更新時間と投稿日時を気を付ければいいレベル。
Re: (スコア:0)
この定義に合致するならオープンソースと、オープンソースはこの定義に合致するもの、の違いを理解してないと誤解してあながち間違ってないとか言い出すって好例
チラ裏定義 (スコア:0)
本人たちの頭の中にある定義以外受け入れられない連中と
議論すること自体に意味がないんじゃないかな
まぁ喧嘩生主みたいに
マウント合戦そのものが目的なら意味はあるんだろうけれど
好きに騒がせておけばいいんじゃないかな
飛び火してこられそうになったら我関せずか
OSSとは何ぞのソース出してQEDでいいんじゃないかと
Re: (スコア:0)
各自勝手に解釈して行動している。それが気に入らない、源権利保持者としては
強制的に拘束(エンフォースメント)するには、まあ、法的に訴えるか、社会的世論で持って攻め立てるしかない。
で、そのような手続きに移行してうまく行った例があって、それが蓄積されていけば
オレオレ解釈も鳴りを潜めるだろう
と思う
Re: (スコア:0)
本当に定義が分からない人と、定義を変えたい人に二分できるよね
他人のフリーソフトにタダ乗りしたいし、かと言ってプログラミングに
投資したくないから「ソース公開でも作者が責任取れ直せ!」と迫る人とか
つい先日も「ソース公開を数ヶ月程度拒否して遅らせても良いライセンス」を
OSS認定しろと言ってた団体があった
暗号資産絡みで、FOSSを使いたいが先行者利益で投資回収もしたいという理屈で
Re: (スコア:0)
人が死んだレベルの責任じゃないと無関係だと思うけど、
GPLはたんなるユーザーには無保証条項が効いてないと
受け取られかねないので、注意してください。
Re: (スコア:0)
ユーザーの立場にしか立たないなら、注意してなんて言うわけないじゃん。
しかし「人が死んだレベルの責任じゃないと無関係だと思うけど」
から何を修正させたがったと思ったのか聞いてみたいね。
ライセンス読め (スコア:0)
語り継ぐのは歴史じゃなくて、「ライセンス読め」でいい。
GPLを読んだことある人も、意外と少ないと思うよ。
GPL.txtが添付してあるだけのやつも、小規模なところだとよく見かけます。
Re:ライセンス読め (スコア:2, すばらしい洞察)
ソース同梱のライセンス本文テキストファイルがテンプレそのままなのが多くて、
さて取説にコピーライト的なものと一緒にコピるか、という段で、
ライセンス年も権利保持者も空のままとかテンプレのままとか、
マジでやめてほしい。
もう、公式ソース一式添付して、圧縮ファイル内のライセンス参照とか書いたけど…。
小規模でなくても普通
ライセンス書け (スコア:0)
OSSとは書かず、MITライセンスやGPLなどと書けば良い。
宣伝文句として、オープンソースとだけ書くから誤解が広まる。
あと、サービスを提供する場合、サービスの提供者にとっては、OSSであることが何の免罪符ともならない。
Re: (スコア:0)
オープンソースライセンスはその通り複数あるし、
オープンソースはそれらを包含する概念ですが、それが何か。
「○○だけがOSSでそれ以外はにせものだー」とでも言うつもりなんですかね。
Re:ライセンス書け (スコア:1)
偽物というつもりはないけど、どのライセンスが大文字のオープンソース(OpenSource.orgやGNUを基準として、どの程度「準拠」しているかは、すでに通ってきた道だと思うよ。
https://www.oreilly.co.jp/BOOK/osp/OpenSource_Web_Version/chapter12/ch... [oreilly.co.jp]
https://www.gnu.org/licenses/license-list.ja.html [gnu.org]
小文字のオープンソースはあくまで集合的な概念で誰も定義できないから、議論しても徒労に終わるでしょ。
Re: (スコア:0)
日本語で頼む
# 大文字のオープンソース?GNUを基準として準拠?
Re: (スコア:0)
そういうことには全く興味がないのだが、どこをどう読んだら、そういうふうな話になるのかは興味がある。
Re: (スコア:0)
火星の農場で三時間働いたあと趣味でプログラムを作るとかいうたわごとを読んだ気がするけど
今ググっても見つからない。
Re:ライセンス読め (スコア:2)
日本語訳を作れ (スコア:0)
カタカナで言い続けるから、解釈が広がっちまうんだ。
自由ソフトウエアと不自由ソフトウェアでいいだろ (スコア:0)
オープンソースソフトウェアなどという定義に意味などない。ソフトウェアはすべて自由ソフトウェアと不自由ソフトウェアのどちらかに分類される。オープンソースなどという曖昧で欺瞞に満ちた定義に意味などない。
Re: (スコア:0)
今度は「自由」の意味であーだこーだ言うから同じだよ
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
待て待て、元ネタのTogetterの議論では、「自由ソフトウェアのことだろ」ってツィートに対しても、「それはFSFやGPLのことであって、OSSとイコールじゃない」って議論されてるぞ。ちょっと読んで来い。
Re:自由ソフトウエアと不自由ソフトウェアでいいだろ (スコア:1)
"Open Source"って商標だっけ? (スコア:0)
Togetterでは
> 商標を正しく使えって話に帰属意識もひったくれもあるかい。
というツイートが転記されてたけど、そもそも"Open Source"って商標だっけ?
(日本で「オープンソース」が商標登録されているのは知ってる)
確か以前、ESRが「"Open Source"は商標にならないから、代わりにOSI認定マーク作った」みたいなこと言っていたような……。
探してみたら、これかな。
Open Source Certification:Press Releases | Open Source Initiative [opensource.org]
これを読むと、少なくとも記事の時点では、ESRはOSI認定マークのついていないライセンスを否定していないように見える。
その後、"Open Source"は商標になったのかな?
それとも、日本限定の話?
Re:"Open Source"って商標だっけ? (スコア:1)
商標を正しく使えと言うのと同じ話、という意味で言ったのでは。
Re: (スコア:0)
日本で登録されてる「オープンソース」商標も、OSIが定義するようなオープンソースに関するものではないです。
ソフトウェアに関するオープンソースは一般用語とみなされて商標登録できないので、全く関係ない分類で登録されてます。
そもそものネーミングが悪い (スコア:0)
オープンとかいう一般的な語に、特殊な定義を上書きしたから混乱してるんだよ。
ポペパコポヨーンポンポロとかまず被らないものにしておけばよかったのに。
Re: (スコア:0)
Windows「せやな」
Apple「あかんわ」
Web「上書きすりゃこっちのもんじゃ」
http:/// [http]「オレなんか絶対被らん」
slashdot「被らせたる」
すらど「LとRはちがうし」
ちなみに wikipedia では: (スコア:0)
https://en.wikipedia.org/wiki/Open-source_software [wikipedia.org]
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%... [wikipedia.org]
では、このトピックのタイトル:
「オープンソースソフトウェアはOSIに認められたオープンソースライセンスで配布されるソフトウェアのことであり、それ以上でもそれ以下でもない」
のような、OSI/OSD 礼賛ともとれる記述はない。OSI は単なる標準化団体であり、彼らの定義に従うものを 「認証」 (certified) してるだけであり、そうでないものを排斥するわけではない。
どこからこのトピックのような排他主義、原理主義が生まれるのか。
Re: (スコア:0)
いつから私たちは日本のオープンソース界のボスになったんです?
Re: (スコア:0)
なんでACが社員面するんだよ
本当にどっかおかしいんだな