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2017年2月のオープンソース人気記事トップ4
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Windows

LibreOfficeの開発元、ミュンヘン市の「脱Linux」に対しWindowsへの移行を懸念する声明を発表 130

ストーリー by hylom
他人事なのでWindowsに戻してみて費用対効果が悪いことを実感してほしい 部門より

ドイツ・ミュンヘン市は2004年より「脱Windows」を進めており、2014年には職員の8割がLinuxマシンを使用する状況となった(過去記事)。しかし、これに反対する声は多く、たびたびWindowsへの「逆戻り」が提案されていた。

Windowsを求める理由は「ソフトウェアに関する問題」で、特にMS Officeを求める声が多いようなのだが、これに対しLibreOfficeを開発するThe Document Foundationが声明を出している(GIGAZINE)。

ミュンヘン市長はアクセンチュアに対しミュンヘン市のITインフラに関する調査を依頼しているのだが、Document Foundationによるとこの調査結果からは、問題はオープンソースOSやアプリケーションではなく、組織側にあることが分かるという。具体的な内容についても触れているが、18%から28%のユーザーがソフトウェアに関する深刻な問題を抱えていると回答し、この問題はWindowsやMS Officeへ移行することで解決できると主張したそうだ。しかし、一般的にはMS Officeユーザーの15%がMS Officeが原因の深刻なトラブルを抱えているとされており、MS Officeに移行したとしてもさほどトラブルは減らないとDocument Foundationは暗に指摘している。

また、レポートではクライアントレベルでの依存性を減らすため、OSとアプリケーションを分離することも提案しているという。にもかかわらず、ミュンヘン市はWindows 10とMS Office 2016をセットで2020年までにすべての端末に導入することを議論しているという。さらに、これに必要なコストは9000万ユーロ(約110億円)にも上り、これはレポートで提示されているコストである6600万ユーロよりも35%も多いという。これに加えて、Windows 10を動作させるために必要なスペックのPC導入コストも追加で必要となるという話もあるようだ。

そのほか、Microsoft製品の購入はアイルランドのGDPに貢献するだけであり、オープンソース製品のサポートをローカル企業に依頼すればそれらは地域振興にもなるということについても触れられている。

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ソフトウェア

オープンソースの自動運転ソフトウェアで事故が起きた場合、責任を負うのは誰か 89

ストーリー by hylom
免責事項は効かないのだろうか 部門より
taraiok曰く、

以前、自動運転システムがオープンソース化されるという話があったが、これをめぐって別の問題が議題になっているという。それはこのソースコードを使って自動運転車を開発して事故を起こした場合、法的責任は誰にあるのかということだ(IEEE SpectrumHOT HARD WARESlashdot)。

このソフトウェアを開発したcomma.ai社は、当局による干渉に反発して自動運転システムを製品化する前に開発を終了し、ソースコードをオープンソース化した。同社CEOのGeorge Hotz氏は、ほかの人がこのコード使って問題を起こしても同社に損害賠償責任はないと主張している

一方、消費者団体「Consumer Watchdog」のJohn Simpson氏は、いかなる損害についてもHotz氏側に責任があると主張している。また、ソフトウェア専門家Heather Meeker氏は、原因がソフトウェア側にある場合、Hotz氏側が責任を負う可能性はある。しかし、それ以外の場合は利用者が責任を負うことになるとした。製品責任事例専門の弁護士であるLarry Coben氏は「わからない」と述べている。そもそもソフトウェアが「製品」であるかどうかについては弁護士や裁判官の間でも一致した見解のない状態だそうだ。

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オープンソース

MAME、20周年 39

ストーリー by hylom
豆ではない 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

オープンソースの汎用エミュレータMAMEは今月、20周年を迎えた(MAME Projectのニュース)。

MAMEは元々アーケードゲームのエミュレーターであったが、その後、さまざまな姉妹プロジェクトの統合や外部からの貢献によって汎用エミュレータとなった。現在のMAME Projectは将来の世代へのデジタル遺産の保存を標榜しており、ゲームや汎用コンピューターに限らず、様々な「アレゲなもの」のエミュレートに対応している。

これまでの貢献者は1000人以上、文章化したシステムは3万以上、エミュレートできるシステムは1万以上に達したという。

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グラフィック

ニューヨーク・メトロポリタン美術館、パブリックドメインになった芸術作品のデジタル画像をオープンアクセス化 11

ストーリー by headless
自由 部門より
米国・ニューヨークのメトロポリタン美術館は7日、収蔵するパブリックドメインの芸術作品について、デジタル画像をオープンアクセス化した(Introducing Open Access at The MetImage and Data ResourcesThe Vergeの記事)。

オープンアクセス化された作品は絵画や彫塑、宝飾品など20万点以上。同館Webサイトの「Collection」ページで閲覧できるほか、高解像度画像をダウンロードすることもできる。画像のライセンスはCC0(パブリックドメイン)で、ダウンロードした画像は制約なく利用可能だ。

Collectionページには著作権保護された作品も収録されているが、「Public Domain Artworks」にチェックを入れればパブリックドメイン作品のみをリストアップできる。西洋絵画ではルーベンスレンブラントファン・ゴッホスーラトゥールーズ-ロートレックなど、日本の作品も葛飾北斎歌川広重など数多い。なお、作品リスト(データのみ、画像なし)はGitHubでも公開されている。
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人生unstable -- あるハッカー

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